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書籍・雑誌

2009年8月19日 (水)

論文検索エンジン「CiNii」、シンプルに改善

自分はソフトウェア開発の傍ら、趣味で日本史専攻の大学院生 (放送大学ですが) をやっているので、新デザイン以降のCiNiiもよく使っているのですが、何で気づかなかったのだろう?

  • Google風検索ページで「論文を普通の人にも」 NIIの「CiNii」、APIコンテストも - ITmedia News

日本史専攻の修士の学生といっても、それまでにまともな研究をしたことがなく、誰がどんな研究をしていて、どこに論文があるのかといった情報が全くない状態なので、4年制の大学に通って体系的な教育を受けている学生が、ある意味うらやましくもあります。

そんな自分のほぼ唯一の武器が、インターネット。CiNiiやWebCatといった、学術情報の検索サイトは重宝しています。もっとも、ネットだけですべてが完結することはまずなく、論文や書籍の在処を見つけたら、その書籍を図書館で調べて、必要な部分をコピーしていきます。仕事も研究も一緒で、地道な作業が多いんですよね。

さて、自分は全く気づかなかったリニューアルですが、これによってアクセスが急増。SEOの効果が大きかったものと思われますが、学生にネット上での論文検索の方法が広まることで、さらに使われるサイトになっていくでしょう。

また、検索APIを公開しており、現在はコンテストを開催中です。といっても検索結果を利用した何らかのデザインという範囲に限られるようで、CiNiiの斜め上を行く発想はどれくらい出てくるか、微妙なところ。もうちょっと制限を取っ払って、自由にサイトデザインを構築できるようになっていてもよかったかもしれません。

とはいえ、個人的にもCiNiiを重宝していますし、応援しています。今後も発展していってくれれば、と思います。

2009年6月27日 (土)

シュガー社員とブラック企業

自分の周りには、シュガーな人はいないと思いますが、我が強くて周囲や勤め先を信用し切れていない人はいるようです。というか、自分もその中の一人だろうけど。

とく特に若い世代は、人口減や教育方針の変化などもあって、叱られることに慣れていないところがあるようです。押しつけでは反発するだけで、本人が納得しないと動かない。その代わり一度動けば、こちらが想像した数倍のパフォーマンスを発揮することもざらではありません。

サイトのほうでは6つの禁句が出ていますが、共通しているのは、上司側の価値観の押しつけになっていることですね。代わりにいうべきなのは、与えた仕事が必要な理由であり、期待しているということでしょうか。

「シュガー社員」とレッテルを貼られた人たちが、全員が全員そんなにどうしようもないかというと、そうでもないと思います。ただ単に、「現時点で出せる能力」と「期待されている能力」、あるいは「当人が想像している世間」と「実際の世間」との間に、少しギャップがあるだけではないか。ギャップの存在に気づけば、上司や先輩からいうと気づかせられれば、全く問題ないのではないでしょうか。

端的な例が、「ブラック企業」という評価だと思います。mixiや2ちゃんねるで、「ブラック企業」 (あるいはその対義語としての「ホワイト企業」) をチェックしてみると、仕事というものを甘く見すぎているのではないかという意見が散見されます。確かに、誰が見てもブラック企業というところはあると思うのですが、そういうのはごく一部。なんでもそうですが、新しいことをやろうとすると、どこかで困難が伴って負担がかかるのですが、そういった困難が仕事になると、とたんに「ブラック企業」扱いされるのはどうかと思うのです。

楽だけれど評価の高い仕事なんて、ないと思う。あったら私に紹介してください。(笑)

2009年4月19日 (日)

現代社会の自由と不安定

元の書籍を読んでいないのに、ブックレビューをレビュー (汗) 。

日本でこの書籍が出たのは1951年ですが、原著の出版は1941年。ヨーロッパでは第二次世界大戦のさなかで、著者エーリヒ・フロムが追われたドイツはナチスの支配下にあり、全体主義、国家主義を標榜して戦火を交えていました。

近現代、特にヨーロッパでは、個人主義のもとで人々は自由を獲得するものの、その依って立つところが不安定である事実に、やがて気づかされます。不安定は不安 (不安心) につながりますから、安心を求めて個人主義を捨てたのが、当時のドイツであり、日本でした。

さて、現代。日本でも、行き過ぎた個人主義が格差社会を生み、社会主義や全体主義への揺り戻しが見られるように思います。これもやはり、安心を求めて何かに頼ろうとする姿なのでしょう。上記記事では新しいコンセプトを生み、自分の考えを発信し続けることが自由であり続けるために必要なことだという締めになっていますが、何かが微妙に違う気がしました。

社会が不安定であることは、努力次第で周りを逆転することができやすいわけですから、不安定大歓迎でいいんじゃないかなと思うのですが。その代わり、いわゆる勝ち組も負け組も、不断の努力が要求されますけどね。その努力は、ブログに何か書くことではなく、自己実現のために知識の習得や実践を継続するということになるのではないでしょうか。

おまけ。最近、プロテスタントの教会へ礼拝に行くようになりました。といっても自分は信徒ではなく、牧師や他の信徒の話を聞いて糧にしたいというだけなのですが。「信仰を持つこと」で安心感を得られる部分はあると思いますが、個人主義以前の世界と今とでは、信仰の意味合いが違っているように思うのです。つまり、現代社会では信仰によってすべてが救われるというものではなく、個人主義の社会において「負け組」が負け組で固定されないための、心の支えが信仰なのではないかと考えています。

2009年2月25日 (水)

Google Book Search、米国の和解内容が全世界に影響

利用者側としては悪くない話。検索対象となるのも現在入手不能なものに限られるので、著作権者側も影響は軽微と思われますが、好ましく思わない人も多そうですね。

今回のグーグルのやり方、つまり、何もしなければ和解に参加したことになるというのがどうなのか。対岸の火事だったはずが、いきなり巻き込まれた構図であって、和解に参加するしないとは別の次元で、反発がありそうです。

そして、「米国で市販されていない絶版書籍」の定義が不明確で、日本でしか流通していない新刊が含まれてしまう可能性も指摘されています。とはいえ、米国からネット通販で購入できれば、米国で市販されていると見なすべきでしょうし、これを否定するのは (ネット企業である) グーグルの自己否定ともいえるのではないでしょうか。

今の技術では、書籍をネット上で読むのはかなり苦痛ですし、自分が必要とする情報が載っているかどうかを調べるために、ネットを使う例が多くなるように思われます。印刷物としての書籍の需要は決してなくならないし、ネット上で検索できて必要なものが確実に入手できるのなら、むしろ書籍の需要が増す方向にも動くかもしれません。

日本での導入はまだ遠い先のことになりそうですが、期待したいですね。

2009年2月11日 (水)

Kindle 2発売――日本で電子書籍が売れるとしたら

ガジェットとしては面白そうなのですが、3万円以上するんですよね。日本で売るなら、ビジネスモデルを変えていかないと、失敗するような気がします。

日本だと、電子書籍がケータイ小説しか売れていない状態で、一部のコミックスが市場を作っているかどうかという段階。携帯電話以外の電子書籍リーダーがないからというよりも、電子書籍のメリットを顧客にアピールできていないからだと考えるべきでしょう。

日本で電子書籍ビジネスを成功させるなら、リーダーは無料にして、コンテンツビジネスで動かしていくのが近道。電子書籍は量的に全く足りないので、現在紙媒体で流通している書籍をぜんぶ電子書籍にしてもらいたいものです。「電子書籍化は同一性保持権 (著作権) を侵害しない」ことを確認する裁判を起こしておけば、根拠もできるでしょうし。

ベストセラー本とか、買ってもそう何度も読まないし、書棚にあってもかさばるだけなのだから、ほしいときにデータで読めるようになることが、メリットだと思うんですけどね。とくに文庫本だと、装丁とか表紙のデザインとか、気にする人はほとんどいないでしょう。

印刷業者は大変だと思う。でも、既存の出版物をデータにする仕事は印刷業者が受け持つことになるのではないでしょうか。出版業者は、これまでと同じように作家の書いたものを商品にする仕事を続けるわけだし、いきなりつぶれることはないでしょう。商品形態が変わると、小売りの書店が打撃を受けそうですが、小売りは現状でも大変なはず (ネット通販の影響を食っている) なので、どうしても淘汰は避けられないのかもしれません。

……とまあ、ここまでは考えられるものの、電子書籍化のメリットが小さいですね。かさばらない、安くなりそう、それ以外にどれくらいあるかな。書籍の携帯しやすさ、外力からの強さに比べると、まだまだ紙のほうが強いのかもしれません。

2009年1月11日 (日)

文系・理系の二分法による弊害

迷信でもあり偏見でもあり、言い訳の道具にしている部分もあるかな。血液型性格判断の迷信と違って、文系・理系論は実害が出るから、どこかで釘を刺しておかないといけないかもしれません。

まず、文系・理系とおおざっぱに分けていますが、日本の大学入試でそういった分け方をしているに過ぎない、と思っています。同じ文系でも経済学と心理学と文学では全く違うものですし、理系も自然科学と工学はやり方が全く違います。でも、どの分野にも必要なのが、論理的思考力。文系に論理が必要ないとすれば、それは文系をなめすぎですし、文系でも理系でもない、というかそもそも学問ではないモノを想定してしまっているのだと思います。

私自身、ソフトウェア会社で開発者として給料をもらっている一方で、歴史学の研究で社会人大学院生をやっています (大学院のほうは本業に結びつくことはなく、全くの趣味です) 。一方は理系、もう一方は文系の代表のような活動ですが、どちらも論理的思考が強く要求されます。

ちょっと寄り道。暴論かもしれませんが、いちばん論理的思考を要求しない学問は、理系の中の理系と考えられている、物理学などの自然科学ではないかとさえ思います。なにしろ、観測結果と論理的結論が矛盾することがわかったら、論理のほうを観測結果にあわせるわけですから (笑) 。

マーケティングでよく使われる「ロジカルシンキング」という概念がありますが、これ一つ取っても、「文系は論理的思考がない」が嘘なのがわかります。マーケティングでも、自然科学の実験でも、手当たり次第なんでもやるのは効率が悪く、現状の問題点と原因を想定して仮説を立て、問題点を解決する方法を考えるというプロセスを経ることが大事なわけです。そこに論理的思考が入れば、より効率がよくなるわけです。ときとして常識から外れた方法が成功を収めることもありますが、それは偶然というよりも、仮説や論理的思考のどこかにほころびがあったためだと考えるべきでしょう。

個人的に、企画やマーケティングの仕事にも興味が出てきているし、大学院の研究は今年が正念場。自分は理系 (文系) だから、と活動範囲を限定する必要はなくて、もっと何でもやってみたいですね。

2009年1月 4日 (日)

アイデアパーソンになるために

個人的な目標として、今年こそはアイデアパーソンになりたいというのがあります。でも、ここにあるようなこと、すでに実践しているはずなのに成果が出ないんですよね……。

連載全体のページにリンクしていないのはちょっとしたミスでしょうか。年末年始の休暇もありましたし。「先読み『アイデアパーソン入門』――アイデアパーソンになるための10カ条- ITmedia Biz.ID」ですね。こちらからリンクしておきます。

「わがまま」「自分ごと」「たぐる」がキーワードでしょうか。このあたりは無意識的にやっていたと思うのですが、どこかで「自分はこう思うけれど、それは自分だけかな」と疑問に思っていた部分があったかもしれません。この迷いを振り切れれば、もう少しアイデアを出せるのかもしれません。とりあえず、本を買ってみるかな (笑) 。

このブログでも、思いもよらないアイデアを形にしたサービスについては、気づいた範囲でできるだけ取り上げるようにしています。たぶん結構辛口で、「ここまで (ここから) は誰でもできる」くらいのことはちょくちょく書いてしまっていますが、そのアイデアを出すのが彼らにしかできず、いったんアイデアが出てしまえば形にするのは簡単なこともありますし、逆にアイデア自体はたいしたことがなくても、形にするのが困難だというパターンもあります。

ブログを2年近くやっていて、アイデアの評価という形で勉強させてもらえた部分はありますので、今後もブログを続けていきたいと思います。ただ、義務にせずに、マンネリ化しないように、ゆるりとやっていきたいですね。

2008年9月27日 (土)

86歳のケータイ小説作家、瀬戸内寂聴

先日、「日本ケータイ小説大賞」が発表されていましたが、その席上でカミングアウト。ああいう世界に寂聴さんも参入ですか……。なんか複雑。

寂聴さんがすごいなあと思うのが、5月からつい最近まで書き続けていて、つい最近に完結するまで自分が書いたことを明かさなかったこと。まあでも、できればもっと時間をおいて、たとえば引退するときに表明するとかなら、もっとかっこうよかったかもしれませんが。先に名前を出してしまうと、話題性が作品そのものの評価を隠してしまいますから、名前を出さないという方法はよかったと思います。

余談になりますが、「日本ケータイ小説大賞」に輝いた『あたし彼女』ですが、ストーリーが私を拒絶しました。文体は10代~20代前半の女性の話し言葉そのままでしょうから、案外と違和感なく受け入れられましたが。ケータイ小説はほとんど全く読みませんが、読者層を想定しても、ああいう恋愛ものばかりになってしまうのでしょうか。

毎日新聞の記事で、寂聴さんがなぜケータイ小説に関わったかが書かれています。論評するために知るところから入り、実際にケータイ小説を読んでみたところ可能性を感じた。そして自分も書けると考え、実際に書いてみたということのようです。

作り方はケータイ小説としては特殊でしょう。草稿を原稿用紙に書いて、ケータイ小説風に文体に手を入れて投稿する。そのときに言葉を直したり、無駄な部分をそぎ落としたりすると、文章が洗練されてくるのだそうです。読者と同年代の作家であれば、思ったままに携帯電話に打ち込んで投稿するのでしょうが、手間がかからない反面、文章が洗練されないものが多数出てしまいます。元々文章が書けるごく一部の作家が、多くの人に読まれる作品を作れるのでしょう。

最後に、寂聴さんも指摘していますが、ケータイ小説が「日本語を壊す」という論調について。日本語は現在も使われている言葉であり、現在も使われている言葉が変化するのは、ごく自然な現象でしょう。それを「壊れる」と表現するのは変化に対する抵抗でしかなく、若者言葉や「ら抜き言葉」に対する反発と同じように、変化を悪いものだと考えている部分が見られます。自分も言葉の変化に対する抵抗感がないわけではないのですが、受け入れていくしかないのではないかな、と最近思うようになりました。

2008年7月 2日 (水)

電子書籍に未来はあるのか?

これ、ビジネスモデル的にどうだったのでしょうね。家庭用ゲームのように、ハードはコスト割れしてでも安く販売して普及させて、ソフト (コンテンツ) で利益を稼ぐ構造にできなかったのでしょうか。

電子書籍のメリットは、印刷物と電子データの両方を融合させたところにあったはずです。つまり、印刷物としての書籍のように手軽に扱えて、電子データのように何冊持ってもかさばらない、ということ。それが実際の状況では、端末が約4万円と手軽に扱うことができない価格設定と、権利が複雑になり量が確保できなかったコンテンツの問題のため、両方のメリットが享受できない状態になってしまっていました。

そのうえ、電子書籍を見るための端末として、iPod Touchや携帯電話が使えるようになってきましたし、なおさら専用端末の価格の高さがネックになる状況に陥っています。さらに低価格ノートPCが同じ価格帯になってきましたから、もはや生き残る道はないと判断したのもうなずけます。

状況は少し違いますが、高速道路のETCサービスを連想しました。ETCも導入当初は普及しなかったのですが、端末の低価格化と国からの助成金により、ほぼ無料で手に入れられるようになった時期があり、私もこのときに導入しました。これによって普及に弾みがついたのだと思いますが、すでに高速道路の料金支払いの半数以上がETCからとなっているということです。電子書籍端末も、普及のためにはこれくらいの思い切った価格戦略を考えてもよかったのではないでしょうか。

ただ、日本の場合、腰を据えて読む名作よりも、頭を空っぽにできる軽い作品のほうが売れるようですし、それなら電子書籍よりもケータイ小説のほうが似つかわしい、ということにもなってしまうようです。そちらへ行くようだと、電子端末は売れようがなかったのかもしれませんね。

2008年6月25日 (水)

ヤフー、「X BRAND」で国内雑誌20誌の記事を掲載

聞いたことのない雑誌が多いな。男性ビジネスマン向けのものもあるはずなのですが。20誌のうち、18誌がラテン文字の名前なんですね (汗) 。

この中で「Tarzan」は、別のサービスにも記事を提供していたはず (たまご915のIT道中膝栗毛: 「Tarzan」「Hanako」が無料で読める「MSNマガジンサーチ」) 。サイトの性格が違うので重複してもいいのですが、ちょっと気になりました。

20の雑誌から雉を捕りだし、12のカテゴリーに分けます。全部横文字で統一されているのですが、「FASHION」「GOURMET」「DESIGN」「VEHICLE」「BEAUTY」「TRAVEL」「CULTURE」「ENTERTAINMENT」「BUSINESS」「BODY」「PRODUCT」「BRAND NEW」。

まだ立ち上がったばかりで、記事の数が少ないせいもあるのでしょうけど、見るところが少ないという印象です。読むところがないのが、自分が雑誌を買わない理由なのかも。ですが、記事が増えてくれば、おもしろそうなところだけつまみ出して読む、という使い方もできそうで、楽しみはあります。

当然ながら、記事全文が掲載されているわけではないみたいですね。雑誌編集部としてはヤフーに出稿すること自体が宣伝で、「続きは本誌で」ということなのでしょうけど、微妙に腑に落ちない。紙媒体を買うにしても、記事ごとの切り売りをして、値段を下げてくれればいいのにと思いますが、まだ難しいでしょうね。

2008年6月13日 (金)

「みんなの知恵蔵」はウィキペディアを脅かすか

「知恵蔵」は現代用語事典でしたね。大学院ゼミ (放送大学修士1年在学中) でやっている、歴史用語を入れても出てくるわけはないか (汗) 。どうしてもウィキペディアと比較してしまう。

書籍で販売されていた「知恵蔵」ですが、昨年で販売を打ち切りネットに移行することが決まっていました (たまご915のIT道中膝栗毛: 「imidas」「知恵蔵」が休刊、ネットに移行) 。

単にネットサービス化するだけではなく、ユーザー参加型にすることでいち早く新語を取り入れようと考えているようです。その一方で、それぞれの用語は有識者などの署名付きで解説され、信頼性の維持にも注力するようです。

このあたりの構成を見ると、ウィキペディアを意識していると考えるのが自然でしょう。ウィキペディアは、即時性はあるが信頼性に欠けるという評価が一般的になり、その構造上からもこの評価を覆すのは難しいだろうと思われます (即時性を犠牲にしてでも信頼性を向上させようという試みが続いていますが、結果は未知数) 。「みんなの知恵蔵」は、即時性と信頼性を同時に確保する試みとして、注目されます。

とはいえ、「みんなの知恵蔵」に収録されるのは新語に限られるわけで、記事の量という観点からするとウィキペディアにはとうていかないません。これは、5年10年とサービスを続けていても、両者が継続している限り差が詰まることはないでしょう。ですので、みんなの知恵蔵がウィキペディアに与える影響は、非常に限定的だと考えます。

2008年5月30日 (金)

「Tarzan」「Hanako」が無料で読める「MSNマガジンサーチ」

Tarzanが無料で見られるのはうれしい。筋トレで体型を引き締めるのに興味があるので。

雑誌は置いてあってもかさばるだけの部分がありますし、こうやってネット上でバックナンバーが見られるのはうれしい限りです。筋トレに行くジムに「Tarzan」が置いてあるのですが、そこに紹介されている運動や食事を試してみようと思っても、自宅にその情報を持ち帰れないため、どうしようもなかった部分がありました。バックナンバー公開化によって、そのあたりの問題が解決しそうです。

IT関連の雑誌では、All-in-One INTERNET magazineログインが休刊後にバックナンバーを公開していますが、それ以外の雑誌で、刊行中のものがバックナンバーをウェブで公開するのは、かなりリスクの高い決断のように思います。編集側はどのページが読まれているかをアクセス頻度から知りたい、という目的もあるようで、編集側とネット側の思惑が一致、なおかつ利用者の便宜も図られるという、三方一両得の関係になっています。

ただ、紙でぱらぱらめくって読みたい、という気持ちもあります。MSNマガジンサーチで提供されているビューアは、めくって読む雰囲気のUIになってはいますが、PCの画面上だということで、自ずと制約が出ます。ページごとの印刷ができればよいのですが、バックナンバーごとに制約があって、Tarzanはできないようです。ちょっと残念な部分ですが、今後改善していってくれるでしょう。

2008年4月12日 (土)

PCゲーム雑誌「LOGiN」、26年の歴史に幕

この雑誌、私よりもヨメのほうが思い入れがあるようです (笑) 。今回はヨメの口述筆記で (爆) 。

ヨメの口述筆記。

えー、なんでなんでなくなるのさー? 高校の時、好きだったんだよねー。パソコンなんか全然知らないのに、学校の図書室にあるのを読んでたんだよねー。

とくにさ、「知らなかったほうがよかった世界」が好きだったんだよね。「まずい汁特集」とか。初級と中級と上級があって、カロリーメイトのドリンクが中級のまずさで、ゴーヤードリンクが最上級のまずさだった。中で高橋ピョン太さんか誰かがすごい顔をして飲んでた (笑) 。

あと、「栄養ドリンクの性能を調べる」とか。ユンケルスター (1本3500円くらいするらしい) がヤバかったんだって。家へ帰って父ちゃんにその話をしたら、「なんかクスリでも入ってんじゃねえのか?」だって (笑) 。

あたしはそうじゃなかったんだけど、男子どもはエロゲの萌え絵を見て、「あー、この★取りてー」とか騒いでた。乳首に★がついてるとうれしいの?

基本的にアスキー関係の雑誌は好きです。馬鹿やってくれるから。「ファミ通」とか「TechWin」とか。「テックジャイアン」は読んだことがありません (エロゲばっかだから) 。ゲーム帝国は単行本も持ってますよ。

……ということですので、私の知らない世界になっていたようです。それにしても、何も考えずに口述筆記すると、文章がぐだぐだになりますね (汗) 。

PS. 関係ないけど、「Yahoo! Internet Guide」も休刊していたんですね。Web of the Year 2008は開催されるんでしょうか……。

2008年2月16日 (土)

邪馬台国にネットがあったら……? 「歴史Web」

書籍として販売されているものです。でも、そのままウェブサイトやブログになっていてもいいと思いますが。

邪馬台国の時代にはウェブはもちろん、日本には文字すらなかったわけですが、この間の「空耳アワー」のネタ (卑弥呼は結婚したぜ、だったかな) で新聞の号外を使っていました。そういうことも思い出してしまいましたが、ウェブがあるとどうなっていたのでしょうか。やっぱり速報でニュースになったのかな。

「土佐日記」とか、ブログになってもおもしろそうですし (紀貫之は日本史上初のネカマ?) 、戦国時代の動向を速報的にウェブでとりあげたらどうなるか、というのもおもしろそうです。

ただ、2ちゃんねるというか、VIPPERっぽい表現になりすぎているのが気になります。将来にわたって書籍として残ることを考えると、もうちょっと落ち着いた表現になったほうがよかったと思うのですが、その辺はどうだったでしょうか。内容については目を通していないのでよくわかりませんが、史実として押さえるべきところは押さえているのではないかと思います。

ウェブ上に公開してほしいですね。でも、「歴史のウィキペディア」は目指さないでほしいかな。みんなで手を入れるというよりは、この作者先生が中心となって作り上げて、参加者からコメントをもらって質を高めていくほうがうまくいくように思いました。

2008年1月14日 (月)

Googleで慶大の蔵書が閲覧可能――書籍流通の今後を予測

まずは第一歩。すべての図書館のすべての蔵書が、そして著作権が切れたすべての書籍が、ネットで閲覧できるようになると、世界は変わるでしょうね。

昨年7月に慶応大学とGoogleとの連携が発表されており (たまご915のIT道中膝栗毛: Googleブック検索に慶応大学図書館が参加) 、今回はそれが実現に向けて動き出したというニュースになります。最終的には慶応大学の120万冊の蔵書がGoogleブック検索の検索対象となるとのことで、今回の174冊はほんとうにごく一部だといえます。

梅田望夫さんの「ウェブ進化論」、購入して読み始めています。IT業界に身を埋めている自分も、理解を超えるビジネスモデルがあって、読み解くのには時間がかかりそうですが、ともかくグーグルが「世界中に散らばる知識の断片」をITを使って集約し、世界中の顧客に提供しようとしているのはおぼろげながらも感じられます。ブック検索で、世界中の図書館との連携を探っているのも、このビジネスモデルの一環でしょう。

グーグルの目標が達成され、すべての書籍が居ながらにして入手できるようになったとしたら、何が起こるのでしょうか。まず書籍の流通のあり方がひっくり返ってしまうことは間違いありません。一部の超大型の書店を除いて、使い捨てされるような情報 (雑誌や新聞と、ブームになったベストセラー小説など) 以外の書籍は店舗に出なくなるだろうと思います。そういった書籍は、ネット経由で入手すればいいわけですから。

出版も、書籍を店頭に並べておく必要がないわけですから、注文を受けてから印刷・製本するオンデマンド出版や、電子データのまま販売する電子書籍の形が主流になりそうです。こうなると出版のコストが劇的に下がりますから、自費出版が増えてくる可能性も十分にあります。一時的に書籍の内容の質が、全体的に下がるかもしれませんが、質の低いものは淘汰されるでしょうから、それほど不安はないと思います。

過去にあったものも、これから作られるものも、同じ土俵で勝負し、情報として質の高いものだけが残ることが期待されます。とくに、若い世代の利用者は、権威におもねることなく内容をきちんと見ようとしますから (見る目があるかどうかは疑問ですが) 、権威やブランドにしがみつく情報の送り手は、すぐに淘汰されていくのでしょう。

こういう時代であれば、著作権の保護期間が50年だろうが70年だろうが関係なく、よいものはどんどん公開されていくだろうと思います。出版コストや在庫リスクがほとんど発生しない状態であれば、売り惜しみしないほうが利益が出るのですから、売りに出したほうが得だという考え方ですね。そして、権利が切れたものや、図書館にあるものはできる限り公開されていくということになるでしょう。いまの技術の進み方からいって、10年後には書籍は紙に印刷されたものを買うのではなく、欲しくなったらネットワーク経由で入手、必要に応じて手元で印刷・製本、という形になるのではないでしょうか。

2008年1月 8日 (火)

新風舎の倒産に見る自費出版ビジネスのあり方

直接はITと関係のない事件ですが、ビジネスモデル的には何かできるんじゃないかと思いました。ということでエントリーに追加。

私自身、昨年、放送大学の卒業論文をもとにした研究書 (というかエッセイというか) を自費出版できないか、某社 (新風舎であるともないともいいません) で見積もりをとってもらったのですが、160~170万円の初期費用と、さらに在庫を管理する費用が月々かかるということでした。結局断ったのですが、というのも、自分が書くようなものがどう考えても何千冊も売れるとは考えられないし、割に合わなさすぎると考えたからです。それに、妻が大反対でしたからね。

ビジネスモデル的には、かなりゆがんだ形だったようです。本が売れれば売れるほど、新風舎が儲からない形になってしまっていたとの話もありますし、リピーターの獲得もままならず、いつか破綻するのは目に見えていたようです。ただ、この話にしても、ちまたでいわれる「悪徳業者」との指摘についても、自分は十分な情報を持ち合わせていないので評価を避けておきます。

ただ、自費出版という形ででも、自分の書いたものを世に問いたいという要望が一定数あるのは間違いありません。ビジネスになるのかならないのかといえば、なるはずなんですけどね。たとえば、これは売りに出すものではなかったですが、ブログの文章を書籍の形で自費出版するサービスもありますし (たまご915のIT道中膝栗毛: ブログの自費出版サービス) 、ケータイ小説のようなサービスもすでに存在しているわけです。

ダウンロード書籍という言い方でいいのかどうかわかりませんが、自費出版する書籍の内容 (テキスト) だけをダウンロード販売する方法や、ネットで無償公開しておいて人気のあるものだけ書籍化するという方法であれば、コストは劇的に下げられるように思います。こういう方向でのビジネスはすでに動き出していると思うのですが、もう一ひねりあれば、ビジネスモデルとして確立したものができるのかな、と思うわけですが、「書籍で売りたい」というのと「見てもらいたい」というのは微妙に違いますから、うまくいかない部分もあるのでしょうか。

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2008年1月 5日 (土)

INTERNET magazine、バックナンバーを無償公開

太っ腹ですが、これは宣伝になるのかなあ。気になる記事はダウンロードしておきたいですね。

「INTERNET magazine」は、1994年から2006年まで、紙媒体の雑誌で発行されていました。月に1回よりはウェブで随時更新するほうが情報の鮮度も高いですし、ユーザーとしても書籍の購入費がかからない、かさばらないなどの利点があり、次第に紙からネットへの移行が進んでいきました。この雑誌に限らず、多くの雑誌が休刊や廃刊の憂き目にあっています。

そういった雑誌の内容は、図書館に行くなどしなければ閲覧できなかったわけですが、こうやってネット上でいつでも見られる状態になっていると、使う使わないは別として、安心感はあります。ほかの雑誌でも、という要望は当然出てくるでしょうが、著作権の関係などで簡単には実現しないようにも思います。

1994年は、私が大学3年生でしたから、初めてインターネットにアクセスした時期です。当時はメールとネットニュース (NNTP) などの文字媒体での通信手段が主流で、ウェブはまだできたばかりでした。ブラウザも、NCSA Mosaicの最初のバージョンが出たばかりですし、Windows 3.1、Mac OS 7、Linuxはまだ開発中という時期でした。私は大学で初めてインターネットにアクセスしたわけですが、そのときはUNIXワークステーションを使っていました。

そこから15年たっていないわけですが、技術の進歩にはすさまじいものがあり、社会のほうが追いついていない部分があるのはうなずけます。記事を追っていくと、歴史的な部分が浮き彫りになってきておもしろそうです。ヤフー (1994年創立) やグーグル (1996年創立) の創業当時の話も出ているようで、興味深いものがありますので、目を通しておきたいと思います。

2007年12月14日 (金)

Second Life専門誌、続々創刊

日本語対応もされましたし、もっと盛り上がってもいいのかもしれませんが、参加しない人の目は冷ややかです。そういった現状を変える起爆剤になるのか。

最先発となった『セカンドライフマガジン』(インプレス) は、シャ乱Qのはたけさんがプロデュース。これからセカンドライフに来るであろう人をターゲットにしているとのことで、電子媒体ではなく日頃親しんでいる紙媒体を使ったということです。

『バーチャルワールドウォーカー』を発行する角川 は、東京ウォーカーなどを出版しているところですので、表紙は東京ウォーカーの姉妹紙のような体裁です。こちらはセカンドライフに限らず、仮想世界コミュニティ全般を紹介するということです。

『Life³』(SUN) はフリーペーパーで、セカンドライフ内の仮想店舗と実店舗などを掲載することで広告収入を得る形のようです。こちらは来年1月に第1号が発行される予定。

盛り上げようとするのに一生懸命なのはわかるのですが、「なぜ、仮想世界なのか」というところに明確な説明がほしいところです。それぞれの雑誌を見れば答えが出ているのかもしれませんが、仮想世界だと現実世界では不可能な何かを満たしてくれるとか、現実世界より便利なことがあるとか、そういう情報を積み上げていかないと仮想世界に人は呼べないのではないでしょうか。

かつては、インターネット自体が「仮想世界」と呼ばれていました。デモ結局、画面や回線の向う側に人がいて、コミュニケーションを取るにあたっては現実世界と何ら変わりがないということが再確認されてからは、インターネットも現実世界の側に組み込まれた感があります。そういう意味では、セカンドライフも (仮想世界ではなく) 実社会の一部ですが、限られた実社会の時間をセカンドライフに費やす意味や意義を見いだしていく、あるいは提示していく必要があるのではないかと思うのです。

2007年11月28日 (水)

広がる「ケータイ小説」連動ビジネス

10代女性の嗜好は、自分にはいつまでたっても理解できないものなのかもしれません。ケータイ小説なんか、まさしくそういうものの範疇のような。……いや、見たことはないんですけどね。

「恋空」がケータイ小説から映画になりましたし、自分の知らないところでかなりの広がりを見せているように思われます。

ライトノベルをもっとライトにしたようなものかとも思ったのですが、ケータイ小説 (リンク先はウィキペディア) は文学のジャンルというよりも、「携帯電話で読むことを前提としている」という、ひとつの形態だと考えておくほうがよいようです。もっとも、ライトノベルもファンタジーと恋愛ものばかりのようですし、ケータイ小説もそんなものだろうと考えれば、やっぱり近いのでしょうか。

高校生くらいのとき、自分は男子校に通っていましたが、学校で友達が小説らしきものを書いていたり、それに感化されて自分も何か書こうとしたり (紙に向かったところで挫折 orz) 、そういう経験はあるので、10代の子供たちに創作意欲があることは理解できます。そして現代は、それらの創作活動を発表できる場が与えられている、そういう時代になったということなのでしょう。友達同士で回していただけの小説もどきが、携帯サイトで誰にでも見せられるようになったのは、大きな変化です。

オリコンなどが投稿サイトに参入しましたが、あまりビジネスビジネスしてほしくないような分野です。子供の創作活動ですし、発表する場は設けてほしいのですが、お金を儲ける考え方は、ちょっと違うのではないかと思いました。

2007年11月19日 (月)

「現代用語の基礎知識」「流行語大賞」に現れるネットスラング

1年もつかどうか、というスラングも含まれているようです。もう少し厳選したほうがいいのではと思うのですが……。

口コミガネットを介するようになって、情報が伝達する速度が各段に増したわけですが、そのぶん拡散もしやすくなったように感じられます。2~3年前でも、流行語にももう少し意味があったと思うのですが、今年に関していうと、うーん。日本人全体に、日本語力の低下が蔓延していないですか?

現代用語の基礎知識ですが、「アサヒる」なんかは最たるもので、朝日新聞を揶揄するため「だけ」にネット上で瞬間最大風速的に盛り上がったわけですし、飽きたらそれで終わりでしょう。そういった言葉を掲載するのって、出版社側が恥ずかしいような気もするのです。

流行語大賞のほうは、まだまともですが、これはネット発祥以外のものも含まれているからですね。知らない流行語も多いですが、IT関係では「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」あたりは気になります。「炎上」も、かな。

こうやってみると、1年って長いですね。流行語に取り上げるのも忘れてしまっていたかもしれませんが、「あるある捏造事件」は今年ですし、その後もミートホープ→白い恋人→中国産いろいろ→赤福……。それでも捏造を意味するネットスラングは「アサヒる」なんですね (笑) 。

2007年10月27日 (土)

青空文庫、著作権切れ作品をDVDにして図書館に寄贈

試みは評価できますが、DVDでの寄贈は利用者に使いよい形になっているのでしょうか。その点も考えてみたいと思います。

ネットでは形が残りませんから、DVDという媒体に情報を収め、図書館で利用できるようにするというのはよい方法だと思います。青空文庫としても自分たちの仕事が形になりますし、受け入れる図書館側も、DVDであれば貸し出しなどの処理がやりやすいですから。

ただ、いくつか問題もありそうです。6500作品を1枚のDVDに収め、1つの図書館に1枚ずつ寄贈するという形を取っているので、DVDに収録されているある作品を読みたいが、別の作品を読みたいために貸し出された状態になっている、という状況が起こります。一般の短編集でも同じことが起こりますが、今回の場合は作品数が6500ですから、その可能性が非常に高くなります。それでも、やらないよりは、やってくれたほうがよいわけですが。

小冊子のほうでは、著作権の保護期間を延長する動きに反対する姿勢も明確にしているとのことです。青空文庫は、著作権が切れた作品のみを取り上げているので、保護期間の延長はそのまま自分たちの死活問題にもなりかねず、切実ではあります。ただ、権利が永久に切れないというわけではないですし、保護期間内でも許諾を取るなどして収録することはできるわけですから、法律が変わっても何とかやっていけるのではないかと思うわけです。というか、現状でも著作権管理者にコンタクトを取って、保護期間内でも青空文庫に収録させてもらえるように動くべきなのではないでしょうか。

もっと広い話にしますと、絶版になり入手できなくなった作品は多数あります。当然ながら著作権の問題があるわけですが、こういった作品を有償でもよいので入手する方法、あるいは、作品の存在を確認する方法を提供する仕組みがほしいと思います。青空文庫の問題だけではなく、もっと広く、国内全体の問題として取り組んでほしいものです。

2007年9月26日 (水)

楽天「ZERO90」、ひっそりとサービス終了

「終わった?」「いや、始まってすらいない」を地でいってしまいました。

ひっそりと終了しており、記事になっていないのでリンクは公式のところなどから。

自分も終了を知らず、ブログパーツの「Only One」に、このブログが「ZERO90 サービス終了」で上位に来ているというのを見て知ったという状態でした。

理由は明らかにされていません。そのうちどこかのメディアが取り上げてくれるのではないかと期待します。考えられるのは、全く採算が取れなかったか、突発的な事由でサービスが継続できなくなったか。

前者の可能性も相当あると思います。というのも、自分も不安視していましたが、コストのかかる動画広告をメインにしたことで、十分な広告が集まらず、広告収入が得られないことがすぐに考えられるからです。また、媒体を携帯電話に限定したことで、利用者のパイを小さくしてしまったことも影響したかもしれません。

後者の「突発的な事由」としては、担当者がいなくなってしまった、契約がこじれてしまった、新技術 (090カセット) が使い物にならなかった、などが考えられると思われます。いずれにせよ、理由が公表されない限りは想像の域を得ないですね。

楽天の見通しが甘かったのは間違いなさそうですが、損失を広げないためにこの段階で中止したという決断を評価してもよいのかもしれません。あまたある、ベンチャービジネスの失敗例の一つだと考えればそれだけなのかもしれませんが、サービス開始が大々的に報道されたのがねえ……。

2007年9月17日 (月)

コスプレ情報マガジン「CosPick」創刊

コスプレもかなり市民権を得てきており、フリーマガジンで情報が得られるようになったんですね。

フリーマガジンということですから、収益は掲載記事の広告収入に頼ることになります。ということはそれだけの広告出稿が見込めているわけで、需要があったのだということにまず驚きました。

全国のコスプレイベント情報をはじめ、衣装やアクセサリーの情報 (近隣の100円ショップなど) 、イベント後の打ち上げ会場となる飲食店情報なども掲載されているようです。「全国」ってどんだけ~、と思ったのですが、私が住む徳島でも、先月「ポッポ街夏祭り」なるものが行われていたようです (ポッポ街は、徳島駅を出て右手にあるアーケード商店街で、アニメイトやメイドカフェ (撤退?) もあるところです) 。創刊が少し前なら、徳島のイベントも掲載されたのでしょう。

残念ながら、PC上のブラウザではイベント情報を見ることはできないようです (携帯では見られるようです) 。広告掲載上の問題があるとは思うのですが、できればウェブでも情報が見られればいいのにとはおもいますね。

なんか全然ITとは関係ない話題に終始してしまいましたね。……べ、べつにコスプレに興味があるわけじゃ、ないんだからね!

PS. アキバ経済新聞ですが、アクセスランキングのトップがメイドカジノ、2位がメイドカラオケって……。こんなので日本アキバは大丈夫なんでしょうか。

2007年9月 2日 (日)

「imidas」「知恵蔵」が休刊、ネットに移行

時代の流れですね。老舗の「現代用語の基礎知識」は残るようですが。

実家にもこの手の新語辞典が置いてありましたが、1年ごとに新しいのを買ってくるので、古いものが置き場所に困ってかさばるんですよね。置いてあることでステータスになる部分もあるのでしょうが、ネットで検索できるのならそのほうがいいのかもしれません。

「イミダス」「知恵蔵」「現代用語の基礎知識」とも、だいたい2500円くらいで売られているようです。そしてネット版は各社とも月額200円程度ですので、書籍とネットはほぼ同じ値段ということになるでしょうか。イミダスは2003年からのデータが検索できるようですが、知恵蔵と基礎知識は2007年版だけかな。古いデータも、いつの版に出ていたのかを明示することで、利用価値があるとは思いますが、そこまで間に合っていないのか、あえて切っているのか。なお、3社とも、24時間限定の廉価サービスも行っていますので、必要なときだけ使うこともできそうです。

有料サービスも含めれば、何でもネットで検索できる世の中になってきています。それはいいことなのでしょうけれど、あまりにも情報が手軽に入手できすぎて、生み出す側の存在を忘れてしまいがちになります。要するに著作権の軽視という話になっていくわけですが、ネット上にしかないものであっても、印刷物と同じ著作権意識をもっていきたいものです。

2007年8月 3日 (金)

休刊が続くPC・IT雑誌、ついに「ネットランナー」も

読んだことがないので自分の視点での評価ができないのですが、悪名高い雑誌でしたね。

ここ数年、PC・IT系の雑誌がどんどん休刊になっています。今回の報道がスラッシュドットに掲載されたのですが、関連ストーリーとして、過去に取り上げられた休刊の記事が8つもありました (うち1つは月刊少年ジャンプだったりしますが) 。ほとんどの情報がウェブで掲載され、紙媒体でコストをかけて出版する必要性も必然性も薄れてきているのが現実のようです。とくにIT系ではその傾向が顕著なのでしょう。

そして「ネットランナー」。他人の評価を総合すると、winnyが大好きで、といっても技術的なことに興味はなくて、ウェブ上に流れるコンテンツをどうやって収集するかの情報を、多く掲載していたようです。コンテンツ自身、そしてその収集方法も、著作権などを侵害する違法なものがあった、というか多かった、というかほとんどがそうだったのではないかと思われます。

ネット社会に与えた影響は大きかったと思います。「著作物」という概念が崩れ、テレビで放送されたり、ネットにアップロードされたりしたコンテンツのうち、「無料で利用できる」ことが「自由に複製できる」ことと混同されてしまうようになりました。自分の知る範囲でも、ウィキペディアに他サイトの記述を丸写しするのが後を絶たなかったり、YouTubeにテレビ放送を録画したものをそのままアップロードしたり、そういった著作権侵害行為が目立つようになってきました。winnyやネットランナーだけの責任ではないでしょうが、彼らが著作権を軽んじる風潮を与えたのは、否定できないでしょう。

「ネットランナー」の休刊は、一つの時代の区切りになるだろうと思います。ゆるみきった著作権意識のネジを締め直し、コンテンツがきちんと扱われる状態に戻ることを、切に希望します。

2007年7月 9日 (月)

Googleブック検索に慶応大学図書館が参加

昨年、放送大学の卒論を書いていたのですが、もう1年後に卒論を書いていたら、もっと楽に調査できたかもしれないですね。

記事を見る限り、12万冊をGoogleブック検索で検索できるようにするものの、そのための電子処理はこれからということです。そして、12万冊すべてが利用可能となる時期は未定。あわてて検索してしまった自分が馬鹿ですね。

慶応大学の創立150周年にあわせての計画だということです。図書館のあり方が変わり、電子図書館として外部からも検索できるような形もあるのではないか、ということですね。これが10年後には当然になり、すべての図書館で本文検索ができるようになっているのかもしれません。

昨年、放送大学で卒業論文を書いたのですが (本業とは全然関係なく、趣味としている将棋の歴史について書きました) 、ネットで書籍の内容が検索できるようになっていれば、もうちょっと楽に調査が進んだ部分もあったかもしれません。発掘資料など、地元に行かないと得られない資料もありますが、どこにどのような資料があるかわからないときに、埋もれていた資料をネットで調べることができれば、もっと調査が進んだかもしれないと思っています。

国会図書館の資料もデジタル公開されていますが、こちらは画像としての公開ですので、本文検索はできません。ですが、かなり早い段階で本文検索機能 (Googleか、自前か、ライバル社のサービスかはわかりませんが) がつくのではないかと思われます。

PCの前で研究を完結させることはできませんし、楽をしようとすると研究の質は落ちてしまいますが、多くの資料を短時間で見つけるという意味ではPCやネットを使うことは非常に有用ですし、効率的です。はやくそのような時代が来ないか、楽しみですね。

2007年7月 5日 (木)

グーグルも書籍の全文公開サービスを開始

国会図書館に引き続き、検索最大手でも書籍の中身を見られます。

このサービス、出版元や書店は消極的だったのではないかと思います。というのも、書籍は買って読んでもらわないと売り上げにならないわけで、立ち読みで本の中身だけ持って行かれても、書店としてはダメージになるだけです。実際のところは、ちょっとだけ中身を読ませてもらえると、その先が知りたくなって買ってしまう、というほうが多いでしょうし、むしろ広告になるのではないかと思いました。

国会図書館のサービス (たまご915のIT道中膝栗毛: 国会図書館が大正時代発行の資料をネット上に公開) と同様、著作権が切れたものなどについては全文を公開しています。古書としてお金を出してもいいのですが、古いものなのでどこにも売っていないということもあり、こういったサービスは助かります。

中身をざっと見るだけであれば、PCのディスプレイ上に出てきた検索結果で十分だと思いますが、腰を据えて読みたいときや、研究者が資料として持っておきたいときは、どういった内容なのかをネットで検索して、必要に応じて購入するという形になるでしょう。ネット通販では、書籍の中身がわからず、ハズレを引かないか不安なので買わない、ということもあったと思いますが、検索と内容公開のサービスができたことで、売り上げが伸びることも期待してよいのではないか、と思ってしまうのは利用者のエゴでしょうか……?

2007年7月 4日 (水)

「日本国語大辞典」、オンラインで有償提供開始

放送大学の卒論を書いたときに、「日本国語大辞典」には少しだけお世話になりました。

有料サービスで、利用料は月額1,575円 (税込み) 。書籍の「日本国語大辞典」を全14巻購入すると220,500円となりますから、140か月分です。昨年までの私のように、社会人学生で、1~2年研究をしようという立場だったら、オンライン登録しても損はないかもしれません。

卒論を書くときには、通称「諸橋大漢和」と呼ばれる漢和辞典も使いました (もちろんどちらも購入したのではなく、図書館に行って必要なページだけをコピーするという形です) 。こちらもオンライン化されればありがたいのですが、フォントの問題などで実現はまだまだ先になりそうです (参考:『大漢和辞典』よくある質問。Q13にCD-ROM化について書かれています) 。

こういった「日本語」が生命線であるコンテンツは、フォントの数が足りないという理由で、デジタル化が遅れてしまいます。ユニコードが登録している漢字は2万字ほどだそうですが、諸橋大漢和には5万字の収録があり、これだけでも全く足りないことがわかると思います。もっとも、ユニコードの場合、似た形の字形を統合してしまったという問題もあるのですが……。

なお、6月29日に発表になった「超漢字検索」では、諸橋大漢和の漢字はすべて収録しているということなので、これとの連携でアプリケーション化されることはあるかもしれません。ただ、値段が…… (諸橋大漢和は全15巻で24万円+税、超漢字検索は6,300円) 。

2007年7月 1日 (日)

国会図書館が大正時代発行の資料をネット上に公開

著作権切れになったものとはいえ、無償公開の上、遠隔地でも見られるようになったのは英断です。

すでに明治時代のものの一部はデジタル化され、公開されていますが、7月3日に大正時代のものも加わります。これでネット公開された資料は14万3000冊となり、地方の図書館の蔵書数なみとなっています。

歴史などの研究者 (私自身も、将棋の歴史を調べたことがあります) にとっては、重要な資料となるでしょう。そうでなくとも、古い資料に興味のある人にとっては、好奇心をかき立てられるものとなります。

江戸時代までの版本は活字も草書体で、訓練を積まないと読めないですし、手書きのものは筆での続け字なのでなおさらなのですが、明治以降の資料は楷書の活字ですので、文体が硬い (というか文語体です) のを除けば読み取るのは難しくないでしょう。みなさんも、約100年前の時代に戻った気分で、当時の資料を調べてみてはいかがでしょうか。

2007年5月 8日 (火)

学研&カプコン、マンガ「テレビゲームのひみつ」を刊行

ソフトウェア業界もやってくれればいいのに……。でも、デスマーチの実態を書いたら誰も志望しなくなるかも (爆) 。

小学校と図書館に寄贈するのみで、市販はしないということです。どうにかして読んでみたいのですが、図書館に行くしかないかな。

ゲーム製作会社が関わっているので、ゲームができるまでのところは当然触れられていますね。子供時分に思っていたほど簡単にできるものではなく、何十人ものスタッフが、何か月もかけてようやく完成にこぎ着けるのだというところ、知ってもらいたいです。

むかし、「ポートピア連続殺人事件」「ドラゴンクエスト」ができるまでを描いたマンガを読んだことがありますが、アドベンチャーゲームやロールプレイングゲームは、当時のファミコンになかったジャンルの製品で、まず市場に受け入れられるかどうかから手探りだったということです。ゲームシステムにもファミコンならではの改良を加え、いくつもの障害を乗り越えて、最終的にはデスマーチを経験しながらも製品化にこぎ着けたのでした。

メイキングの部分以外では、ゲームとのつきあい方 (あまりのめり込まないようにとかそういうことかな) 、脳への影響 (ゲーム脳?) 、ゲーム産業の競争力など、かなり広い範囲にわたって記述されているようです。

これで子供たちがゲーム業界を志望してくれればいい、ということは思いませんが、ゲーム業界がどういう仕事をしているのか少しでも興味を持ってくれて、コンピュータゲームで遊ぶときに作り手がいるのだということに気づいてくれれば、それで充分かな、と思います。

2007年2月19日 (月)

オールアバウト、紙媒体の雑誌発行に進出

オールアバウトといえば、米国About.comを範とした生活情報サイトを運営しているわけですが、ここが紙媒体に乗り出すことになりました。

最近は利用していませんが、様々な分野について、「ガイド」と呼ばれる専門家がコラムを掲載するようになっていて、まずガイドありき (ガイドのいない分野は開かれず、マニアックな分野でもガイドがいれば開設される) という特色のあるサイトでした。今回「あるじゃん」などの事業を譲り受けたということは、金融情報 (株などの運用?) に強いサイトに変化していたということなのでしょうか。

オールアバウトは元々リクルートとの関係が深く、サービス開始当初はリクルートの関連会社でした。ヤフーの日本法人とも資本提携を結んでいますが、現在もリクルートは株式の47.9パーセントを持つ最大の株主です。

ウェブと出版、近いとはいえ異業種への進出です。得意分野の中でのサービス展開ですし、全く新しいものではなく、関係の深い会社から事業を引き継ぐ形ですので、大きな失敗はないと思いますが、これがオールアバウトの強みを発揮する結果となるでしょうか。自分自身が、資産運用に全く興味がないので、「あるじゃん」も見ていないしどう変わるかもわからないのですが、金融情報にアンテナをのばしている人には変化を感じ取ることは簡単なのでしょうね。

2007年2月13日 (火)

ブログの自費出版サービス

自分も、自分の名前で書籍を出すことを2度ほど考えたことがあります。1度は5年ほど前にやっていたメールマガジンで、そこで書いたことを本にできないかと考えていました。2度目は現在進行ですが、将棋の歴史について研究していて、ある程度まとまったら出版業者に売り込んでみようと思っています。

同じような要望を持っている人も多いようで、ブログを自費出版するサービスが増えているようです。ブログサービスを提供しているところが、連動して製本サービスまで行っているところもあるようですね。値段は決して安くはないのですが、1冊から作ってもらえるところもあり、自費出版が身近なものになっているように感じます。

じつは、5年前の野望のときに、勢いで「マイペンシル」というソフトを買ってしまったのですが、結局インストールもしないままになっちゃいました……。商業ベースでは、「企画のたまご屋さん」「ホンニナル ドットコム」などのサービスがあるので、これらを活用することも視野に入れていますが、果たして実現するのやら。