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ビジネスアプリ

2009年8月13日 (木)

XML関連の特許侵害でMS Wordの販売差し止め判決@米国

特許も判決も内容を見ていないのですが、大騒ぎするほどのことではないでしょう。命令通り販売されなくなる可能性は、限りなくゼロ。

自分の勤め先の主力製品である「一太郎」も、特許侵害で訴えられ、販売差し止めの判決が下ったことがあります。確かに大騒ぎにはなりましたが、控訴審で逆転の判決が出て確定し、店頭から一太郎が撤去されるようなことはありませんでした。

マイクロソフトも、同じように考えているでしょう。つまりは上訴を行い、マイクロソフトは特許を侵害していない、あるいは原告の主張する特許自体が無効であることを主張していくでしょう。あるいは和解による解決を目指すかもしれません。原告であるi4i社もMS Wordを市場から消すことを望んでいるわけではなく、販売差し止めが実際に行われる60日の間に、何らかの形で次のアクションがあるのはほぼ間違いありません。

だいたい、米国も日本と同じく三審制なのだから、一審で何か斬新な判決が出たからと言って、騒ぎすぎですよ。不当な判決だと考えれば当然上訴するし、控訴審までの間に新たな証拠を集めて、判決を覆そうとするわけですから。

2009年4月15日 (水)

マイクロソフト、Office 2007 2年間ライセンス版を発表

自分の勤め先から見れば競合他社ですが、これはアリだと思った。プレインストール用とのことですが、店頭売りされる箱では出ないんでしょうか。

ネットブック向けに販売されますが、すでに出荷が決まっているエイサーの製品は、Officeなしモデルに比べてプラス1万円。ライセンス料が1万円前後ということになるでしょう。小売りは予定されていませんが、同じくらいの価格で販売されたら、市場を取るどころか、MS Office互換ソフトの市場を粉砕する可能性さえあります。

(といっても、昨年発売された20周年記念版が実売1万円ですが、市場への影響は限定的だったかも……。小売りしない理由は、売れ行きが読めないこともあるのかもしれません。)

マイクロソフトも、Office 2007やWindows Vistaの売れ行きがいまいちで、テコ入れを図っている部分があるだろうと推察されます。前バージョンでいい、いやその次を待つ、という状況で買い控えが起こってしまっていますが、売るために廉価版を出す方向で商機を見いだそうとしているようにも見えます。

2年間って結構長いですし、次のバージョンが見えていますから、バージョンアップ目当てで買うというのも考えられます。といっても、今はネットブックへのプレインストールしかないんですよね (汗) 。

2008年12月 9日 (火)

(宣伝) JUST Suite 2009、今年のテーマは「書き味」と「英語」

この時期恒例ですが、来年も一太郎は発売されます。今回も開発に携わっていたのですが、諸般の事情で徳島でお留守番でした。

書き味にこだわった一太郎は、「紙」のテイストをより強調するため、画面デザインの大きな変更を行いました。タイトルバーなど、Windowsが自動的にデザインを決めるところにも手を入れ、またルーラーなどの周辺のパーツも主張しすぎず、かつ必要なときに見やすいような改善を施しています。そしてJUST Suiteの各製品でテイストをそろえたことで、オフィススイート製品としての統一感を出しています。

表現力も強化し、「POP文字」という新たな文字デザイン機能を追加しています。POP文字機能は各製品に同時に取り込まれており、Agreeでインパクトのあるプレゼン資料を作成したり、花子でチラシを作成したりするときに有効だと思います。また、一太郎では「箇条書き」機能を追加しており、定型文書を作成するときに効果を発揮するでしょう。

ATOKは英語入力支援機能を取り入れ、推測入力や単語の辞書引き機能などが利用できます。私自身、英語があまり得意なほうではないので、こういった機能で英文作成がしやすくなるというか、入力時のストレスがかなり軽減されるのではないかと期待します。

実は一番強化されたのは、表計算ソフトの三四郎ではないかと思います。長年の懸案だった複数回アンドゥが実現し、新機能としては計算式の参照元を矢印で示す参照トレース機能を搭載。VBAマクロは使えませんが、Excelの代替になりうる製品になったのではないかと思います。

その他、Agreeは相撲取りが画面を押し出して切り替えるなどのおもしろい効果を実装、花子は図形の切り取りなどの演算機能、SuiteNaviはエクスプローラ的なファイル操作と前バージョンの連携機能を両立させるなど、各アプリケーションで大きな改善が備わっています。先日発表されたIDisk Backupの無償体験版も含まれ、十分お買い得な製品になっているのではないでしょうか。

2008年12月 6日 (土)

フリーソフトウェアは有償ソフトより割高なのか

自分自身、ソフトウェアにお金を払ってもらうことで生活している身なので、有償ソフトが否定されるなら仕事を変えざるをえないという部分はあります。その前提で。

マイクロソフトの企業宣伝である部分は否定しない。でも、MS OfficeをOpenOffice.org (OOo) に切り替えたところ、予想していたほどのコスト削減効果が出なかったというところもあるだろうと思います。

フリーソフトウェアとプロプライエタリのソフトとは、依って立つところが根本的に違います。つまり、フリーソフトは「開発者」に最大限の自由を与え、誰かがその権利を主張することを認めないもの、それに対してプロプラは「顧客」に最大限の利便を与えるために開発されるし、お金も取る、という違いです。こういう言い方は適切さを欠くかもしれませんが、フリーソフトを単に実行し、自分の望む使い方ができない (わからない) と批判するだけの人間は、フリーソフトの利用者とは見なされていないのではないでしょうか。

近年は状況が変わり、FirefoxやOOoなど、多くの利用者を持つ無償のソフトも現れ、利用者の声にも耳を傾けるようになってきました。ユーザーサポートも行われるようになってきましたし、競合企業であるマイクロソフトにとっては驚異として見なされているのが、今回の主張の根底にあると思います。

フリーソフト陣営も、業務で使わせるようなソリューションを提案し、法人顧客の獲得に本腰を入れれば、また新たな展開が見込めそうです。いまならSaaSに代表されるウェブアプリもありますし、こういうものと組み合わせる提案があれば、おもしろいんじゃないでしょうかねえ。

2008年10月14日 (火)

OpenOffice.org 3.0が正式リリース

競合製品の開発元に在籍していますので、気にならないといえば嘘になります。JUST SuiteはOpenOffice.org (OOo) とシェアを争うべきなのか、それとも……。

デファクト・スタンダードとしてのMicrosoft Officeがあり、OOoを含めた他のオフィススイートはMS Officeとの互換性を高めることが重要な戦略となっています。今回のOOo 3.0も互換性が注目され、Office 2007形式の*.docxなどが読み書きできることが大きな特徴となっていますね。

今回は注目度が高く、アクセスが集中したためにサーバーが一時ダウンする事態に至ってしまいました。ダウン自体は失態ですが、これによってOOoがさらに注目されることになったわけで、MS Office代替ソフトの最有力候補はOOoであることは、ライバル製品を作っている自分も認めざるを得ないのかもしれません。個人的な見解ですが。

ひるがえって、JUST Suiteはどうなのか。会社としての方針もあるし、自分が思うところもある。その内容を今ここで明かすことはできませんが、このままMS Office代替のパッケージを作り続けるべきなのか、一開発者として考えているのは事実です。従来の方針を貫くにせよ、転換するにせよ、難しい判断が迫られるだろうことは、間違いなさそうです。

2008年6月19日 (木)

(宣伝) ATOK、9月から月額サービス開始

久しぶりに宣伝。日本語変換ソフトは毎日使うものなので、月額課金でも「使わなくてもったいなかった」ということはない、ということはいえそうです。

月300円ですから、年間でも3600円。毎年ATOKだけをバージョンアップするのであれば、月額制のほうが安上がりになります (2008の価格で算出) 。自分はJUST Suiteを購入しているので、そこに含まれているATOKを使うことになり、月額で別途購入するということはないのですが、妻には使わせてみたいですね (笑) 。

月額課金の仕組みは、ジャストシステムのソフトウェア製品では初めてですが、サービスとしては「インターネットディスク」で実施しています。この辺を書いていないニュースメディアも多いので、一応フォローしておきます。

9月からサービス開始で、このときにはATOKを使っていなかったユーザーを取り込むことになると思われます。既存のユーザーは、ATOKがバージョンアップするタイミングで、少なくないユーザーが乗り換えるものと思われます。そのときに、どれくらいのユーザーがついてきてくれるのか、内部の人間として期待と不安があります。

掲示板やブログなどからは、9月からのサービス開始に期待する声が多いので、私たちも期待に応えられるようがんばっていきたいと思います。よろしくお願いします。

2008年6月 1日 (日)

会津若松市が全庁でOpenOffice.orgを採用、アシストがサポート

5年間で1500万円のコスト削減を見込んでいるようですが、環境を変えるのは思った以上にコストがかかりますから、見込み通りに行くかどうか。

試算の内容はわかりませんが、Microsoft Officeのライセンス料が5年で1500万円ということであれば、甘いだろうとは思います。もっとも、850台のPCが対象ということですので、1台1年あたりにならせば3500円ですから、さすがにその他のコストは見込んでいそうです。

先日の住友電工のときにも書きましたが (たまご915のIT道中膝栗毛: 住友電工がOpenOffice.orgを全社採用) 、導入自体は問題がないはず。自治体レベルでも、世界的に見ればLinuxを採用しているところもあるので (ドイツのミュンヘンなど) 、官公庁の業務でもオープンソースを使うことの実績もあるわけです。

そして、利用習熟のためにアシスト社がサポート (「アシストがアシスト」と見出しに書こうとしたが、さすがに意味不明すぎるのでやめました) 。13年前に私が就職活動をしていたときには、アシスト社もジャストシステム (就職先) と同じくパッケージソフトを作っていたところだったのが、今は法人向けソリューションに転換しているようです。失礼ながら消えたのかと思っていましたが、むしろ正しい軌道修正なのかもしれません。

2008年5月28日 (水)

Yahooのかな漢Web API、VJEベースで公開

ATOKダイレクトはWeb APIと連携可能。VJEはWeb APIとして公開。ということは、「ATOKダイレクト for VJE」ができるんですね (意味ねえ) 。

「ATOKダイレクト for VJE」ができると、ATOKの入力インターフェースでVJEのかな漢字変換が使える……けど、全然うれしくないような気がする。かな漢字変換の精度では、(手前味噌ですが) ATOKの評価は非常に高く、あえてVJEにする意味はなさそうですし。

冗談はさておき、ローカルにIMEがまったくなくとも、Web上でかな漢字変換が使えるようになるものと思われます。すでにAjaxを利用したかな漢字変換サイトが公開されており、日本語圏以外でPCを使うときに重宝すると思われます。今回のかな漢APIも、その流れの延長でしょう。

Google Appsなど、デスクトップアプリケーションがウェブアプリに移行するのは、近年の流れ。SaaSもその方向ですね。最後の牙城と思われていたIMEもウェブアプリになるわけですから、もはやデスクトップにはインターネットに接続するツールだけがあればいい、という状態になるかもしれませんね。そしてそれは、案外と近い未来なのかもしれません。

2008年5月22日 (木)

参加したセミナー2件。SaaSと経験創出技術

5月19・20日に、東京で開催された2つのセミナーに参加してきました。

まず19日と20日の午前まで、「ASP・SaaS イノベーション・シンポジウム (ASIS) 2008」というセミナーに参加。マイコミ以外の報道は来ていなかったのかなあ。

ASISは20日の午後までやっていますが、午後は野村総研の「ITロードマップセミナー Spring 2008」を掛け持ちしていました。

両方あわせて、2日で10個の講演を聴いた勘定になるので、誰が何をしゃべったか、混乱しています。ですが共通していえることは、SaaS (Software as a Service) が現実のものとなり、ウェブアプリが当たり前で、PCにソフトをインストールするやり方が過去のものになりつつある、ということです。つまり、自分が勤め先でやっている仕事が、いつ意味を失ってもおかしくない、という危機感です。

一太郎やJUST Suiteが優れた製品だ、という自負はあります。ですが、パッケージソフトウェア、それもPCショップで並べて置かれるようなソフトのあり方というのは、日を追うごとに肩身を狭くしているのが現状です。現状打破のために、具体的に何をするかという話はここではできませんが、そういった危機感もあって、上記のセミナーへの参加となったわけです。ジャストシステムでもSaaSは考えないといけなくなるだろうし、状況を先取りして動いていれば、そうなったときに自分が有利になれるかな、という下心もあるわけですが (笑) 。

野村総研のセミナーでは、@ITが記事にしている「エクスペリエンス」という概念も目に止まりました。単に「経験」と訳すのはもったいなくて、何か製品を使ったり、サービスを受けたりしたときの、機能以外の部分での満足感に相当します (マイクロソフトの技術者が、エクスペリエンスを「おもてなし」と訳したという話も聞きました) 。ウェブアプリを念頭に置いていましたが、一太郎などのデスクトップアプリケーションでも、使うことによる満足感というのは大事だろうと思います。

どちらも、とくにエクスペリエンス周りは、開発者の考え方次第で達成度が変わりうるものです。従来のやり方に固執して終わってしまうより、リスクを取ってでもやり方を変えて、少なくとも生き残る、可能であればさらなる発展を遂げる方向を狙いたいものです。

2008年5月15日 (木)

住友電工がOpenOffice.orgを全社採用

ちなみに、自分の勤め先もMicrosoft Officeを使っていません。勤め先でJUST Suiteを開発しているのだから、当たり前ですが (笑) 。

MS Officeなしで業務が成り立つのか、という疑問はあると思います。ですが社内に閉じた業務である限り、自分の経験上とくに問題はありません。代替の製品――自分の場合は一太郎であり、JUST Suiteですが、OOoでも同じでしょう――で、十分に業務が進められます。

切り替えがうまくいくかどうか未知数ですが、MS Officeの代替製品が使える実績を積み上げることで、選択肢が増えるのは望ましいことだと思います。それは自分の仕事に直結するからでもあるのですが、競争が成立することで技術の発展が加速されるからです。

そういう意味で切り替えがうまくいってほしいのですが、サポートがなかったりMS Officeとの互換性が不十分だったり、いろいろ問題は出そうなので不安はあります。やってみないとわからない部分はありますが、ある程度の問題は想定した上で、解決方法を考えながら運用を進めてほしいですね。それが、他社でもMS Officeから切り替えられる事例になるわけですから。

2008年4月 4日 (金)

OpenOffice.orgが普及するためには

競合製品の開発元に勤めているので、仕事の面ではOOoが普及するのは困るかも。でも利用者の視点で、普及の障害となっているのが何か考えてみます。

OpenOffice.org 2.4は、4月3日に日本語版がリリースされています。

元となる英語版は、米国時間で3月27日にリリース。

普及しない理由は簡単で、*.docや*.xlsがワープロや表計算ソフトのデータファイルとしての標準形式になっており、これらを正しく作れるソフトがMicrosoft Officeである、ということでしょう。競合製品がいくら互換性を高めても、競合製品は競合製品であってMS Officeにはなれない、という現実があります。MSと競合他社とは、スタートラインがすでに違うんですよね。一昔前は、紙に印刷された結果が同じならどの製品でもいい、という考え方もあったのですが、今はデータファイルでやりとりすることがほとんどですから、どの製品で作ったかというのが大事になっちゃったんですよね。

OOoはMSと比較して、価格では絶対に勝っているのですが、価格以外のメリットが説明できていないように思います。「オープンソースだから」という哲学は、プログラミングに詳しくないユーザーには全く理解されませんし、MSをけなしたところでOOoの株が上がるわけでもない。むしろ、怪しげな主義主張や宗教的なものにとらわれた団体として、敬遠されるリスクさえあります。そのあたり、OOoの中の人が理解できていないようにも思われます。

同じオープンソースでも、Firefoxは一定の成功を収めていますが、トップシェアであるIEとの機能的な差異・メリットを提示できた成果だと考えています。OOoがMS Officeに対して優れている点は、機能面で何があるのでしょうか。「ないだろう」と書いてしまうと、コメントで突っ込まれるだろうと思いますが、あるのならなぜそれを大々的にいわないのか。ja: OpenOffice.org日本語プロジェクトOpenOffice.org Wikiに、なぜわかりやすい解説を載せないのか。あるいは各種ニュースメディアを使うなどして、大々的に広報しないのか。利用者の範囲を、ごく一部の愛好者だけに閉じておくのはもったいないので、もっと使ってもらおうとする動きを見せていいと思います。

……まあもっとも、自分は競合製品の開発元の人間なので、「松井幹彦の「Officeソフト」ウォッチング » 一太郎はなぜWordに負けたのか(1)」のほうが気になるわけですが (苦笑) 。

2008年2月22日 (金)

Microsoft Officeなどの技術情報公開へ

マイクロソフトも「外圧」には抗しきれなかった、ということでしょうか。ただ、競合製品の開発元としては、Office互換の製品が作りやすくなるのか、顧客からのプレッシャーが大きくなって逆に困るのかも……?

2月16日にはMicrosoft Officeの旧形式 (*.doc/*.xls/*.ppt) の仕様が公開され、今回はOffice 2007を含んだ最新ソフトの技術情報が公開されるとのニュースです。一部では「ソースコード公開」と報じられたようですが、これはちょっと勇み足。

マイクロソフトはEUなどから独占禁止法に抵触するとの指摘をうけており、この批判をかわすための情報公開とされています。つまりはMSも外圧 (MSは米国、EUは欧州) にはあらがえなかったということになりますね。

ただ、これでMS製品の互換製品がたくさん現れるかというと、すぐには効果が出ないでしょう。今から1から始めたとして、MS完全互換のプログラムが十分な品質を確保できるレベルになるには数年はかかりそうですし、その頃にはMSも次のバージョンを出してきているでしょう。また、完全な互換を確保できるだけの情報は、MSから公開されないかもしれないですし (それくらいのしたたかさはあるでしょう) 。すでにファイル互換機能を持っているプログラムが、その品質を高める役に立つ、ということのほうが先に起こりそうです。

互換製品がいくら出たとしても「マイクロソフト」というブランドが強いのは事実ですから、これでMSがダメになるということはないと思います。MSがダメになることがあるとしたら、それは互換ソフトの質と量によるのではなく、MS互換にする意味がなくなったときなのでしょう。

2008年2月 6日 (水)

PCソフトの違法コピー減少による経済効果、BSAが試算

なんか、政府による公共事業の経済効果がどうこう、という眉唾な議論を見せられているような気もしますが……ともかく違法コピーは減らしたいですね。自分 (ソフトウェア開発者) の稼ぎにも直結しますし。

最初に疑問に思ったのですが、現在の25%という違法コピー率が10%低下したら何%になるのでしょうか? 25-10で15%? それとも、25×0.9で22.5%? 文脈的には前者 (15%) で取るべきなのでしょうけど、曖昧な書き方は避けていただきたいですね。

実は2年前にも同じ調査を行っているのですが、このときには2兆8800億円という試算が出ています (日本の違法コピー率が10%低下したら2兆8,800億円の経済効果、BSAが報告 (INTERNET Watch、2005年12月8日) ) 。2年の間に景気が後退したこともあるのですが、効果は3分の1近くに圧縮されてしまっていますね。2年前の試算が無謀だったのかもしれませんが。

試算を出しても、不正コピーを行っているユーザー企業の側からすれば、経済効果が自社の利益につながるわけではないとかなんとかいって、我関せずという態度になりそうです。同じコストをかけて調査を行うのであれば、違法コピーを行っている側に響くような調査を行ってほしいと思いました。

ちなみに、違法コピー率は、日本では25%ですが、中国は82%、ロシアは80%という異常な高率です。これではまじめに買うほうが馬鹿を見るようなものですので、国民の意識改革が必要です。どうすればいい、という特効薬は見いだせていませんが、早急な対策が望まれているのではないでしょうか。

2007年12月12日 (水)

(宣伝) 新ツール「SuiteNavi」を加え、つながるJUST Suite 2008発表

身元を明かすと、私、SuiteNaviの開発責任者です。ということで昨日の記者発表、中の人 (関係者) 席で参加していました。

記者会見には70人以上の記者の皆さんが来場し、閑古鳥だったらどうしようという不安を打ち消してくれました。自分が携わったSuiteNaviの説明のところでは、記者の発表が気になりましたが、記事を見る限り、期待を持って受け入れられたようで、一安心です。

ちなみに、記者発表でいちばん沸いたのはAgree 2008の発表でした。大きなマウスポインタをお見せすると、場内爆笑 (いいすぎ) 。PowerPointしかないようなプレゼンテーションソフト市場ですが、対抗馬となれるかもしれません。ちょっとひいき目が入っているかな?

ほかにも、一太郎やATOKにも目玉となる新機能が入っているのですが、やっぱり個人的に気になるのは、SuiteNaviです。どういう製品なのか説明するのも難しかったのですが、ITmediaさん (岡田記者) の「逆転発想」はうまい表現だなと思いました。ちなみに岡田さん、質疑のときにもコメントをくださり、初めてお顔を拝見しました。直接話す機会はなかったのですが、「クリスマス、がんばってください (笑) 」といってみたかったな~。

コンセプトの「つながる」は、SuiteNaviが端的に説明しているのかな、と思います (一太郎もATOKも、ウェブとつながる機能を強化しており、ATOKダイレクトは相当凄いと思いますが) 。今までもできたのだけれど、表に出てこなかった各機能をつなぎ合わせることで、文書処理が格段に便利になること、請け合いです。使われるにつれて膨大な要望が出てくるとは思いますが、それらを処理するのはこれからの私たちの仕事でもあります。SuiteNaviを、そしてJUST Suite 2008を、よろしくお願いします。

PS. 弊社の公式・公認ブログもいくつかエントリーができているようですので、リンクとトラックバックを追加します。

個人的には、オートブックを多用しています。といっても自動で見出しなどの設定をするわけではなく、手動でここは大見出し、ここは中見出しと指定して、文書のレイアウトを整えているわけですが。

2007年12月10日 (月)

かな漢字変換の特許で対価2億6000万円を請求

特許の対価はどの程度が適当なのか、また考えさせられるニュースですね。金額の多寡というよりは、発明者へのリスペクトの部分もあるとは思いますが……。

少なくとも日本の場合、技術者は技術者である以前に企業の従業員であったり、大学や研究所の職員であったりするので、なかなか地位が向上しにくいところもあります。また、高度成長の大きな理由としては、当時の主力であった技術者 (団塊の世代前後でしょうか) が、自分の利益に走らず、会社のため、国のために尽くしたことが、敗戦国だった日本を技術大国として立ち直らせたというところもあるのでしょう。そういうことを考えると、個人の技術者の発明に対して、どれだけの対価が適切なのかは、簡単には答えが出ない問題のようにも思います。

どうも、特許というのは苦い記憶しかないので、無意識に嫌ってしまう部分があるのかもしれません。勤め先が特許訴訟の第1審で敗訴し、「一太郎」などの主力製品の出荷・販売差し止めの判決が下ったこともありました (2審で逆転勝訴、そのまま判決確定) 。また、自分が入社する前には、かな漢字変換を「スペースキー」で行うという発明もありましたが、当時の知的財産の考え方のため、特許化しなかったということもありました。

提訴理由として記者会見で答えたように「技術大国である日本が、技術者をあまりに軽んじている」というのはあると思います。ただ、そういうのであれば、当時から東芝の1社独占にしないで、自分で特許を押さえておいて各社に売り回すようなしたたかさもほしかったかな、ということにならないでしょうか。社内規定などで、職務における発明の特許権は会社に帰属するということに承服していたわけですから、今になって「売れたのだから利益をよこせ」というのは無理筋なのかもしれません。

もし、自分が大発明をしたとして、「権利は勤め先に渡して少額の謝礼を受ける」のと「権利は自分に残し、売れるかどうかわからない技術を持って勤め先を離れる」の二者択一を迫られたとしたら……。こんなの、答え出せませんよ。

2007年12月 1日 (土)

NECから携帯電話用の自動翻訳ソフト

これはいいかも。海外旅行のときに重宝しそうですね。技術的にも、かなり凄いことをやっています。

技術的な特徴のひとつは、ネットワーク通信を行わない点。翻訳エンジンや音声認識エンジンをサーバ側に持っておき、端末からの翻訳情報をサーバに送って結果を返す、という手法ならすでにあるのですが、今回の技術は端末だけで完結するようになっています。携帯電話の通信機能は日本国内に限定されてしまいますから、海外旅行という利用シーンを考えると、サーバ通信を必要とする仕組みはまずいんですよね。

そしてもうひとつは、音声での入出力が可能になっている点。携帯電話ですから、音声入出力ができればいいのにと思うこともあるのですが、実現してしまっています。今回のデモでは出力は画面上でしたが、音声出力にも対応するということです。

携帯電話に組み込む形での提供を想定していますが、単体でも (あるいは、電子辞書に組み込むような形でも) 十分に売り物になるように思いました。商品展開の方法はいろいろと考えられますので、今後どういう形で提供されるのかが楽しみです。

2007年10月23日 (火)

Red Hat重役「プロプライエタリはもはや持続不可能」

これはいいFUDですね (笑) 。まさしくFear (不安を煽って) 、Uncertain (不確実を断じて) 、Doubt (疑わせる) 。

この主張は、いくら何でもあり得ないでしょう。もしプロプライエタリが生き残れなくなったとしたら、すでにRed Hatも生き残っていないはず。そのときには、オープンソースだから、プロプライエタリだから、という区別はすでになく、ソフトウェアという概念自体が崩壊しているでしょう。

オープンソース (というよりも、フリーソフト) が注目されているのは、その思想が受け入れられているというより、単に安いからだと思われます。少なくとも日本ではコストの優位性が前面に出ていて、オープンソースに貢献しようという人はごく少数、大多数は無料だから使ってみようという感覚でしょう。ブランドが見えないのでプロプライエタリより低位に扱われ、サポートには期待されず、結局はその製品を使いこなすことができるマニア向けにとどまっています。

このコメントを発したMichael Tiemann氏は、Red HatとWindowsのシェアの差について、どのように考えているのか。マイクロソフトと同じだけの開発工数と営業費用を投ずれば、シェアで並ぶことができるのか。オープンソースで、それだけの工数と費用を投じることが可能なのか。是非とも伺いたいものです。

結局、オープンソースにはビジネスモデルが成立せず、開発者すら養えないというのが実情でしょう。いくら品質の高いものが開発できたとしても、それを売る仕組みはオープンソースでは解決できませんから。開発者には自前では持たないとしても、ものを売るための営業担当者まで、有志に頼るのは考えられないと思います。

そのあたりを鑑みると、「オープンソースのほうが (ビジネスとして) 持続可能な状態にあったことがない」というほうがまだ正しいのではないでしょうか。

2007年10月11日 (木)

(宣伝) IBMホームページ・ビルダー、ジャストシステムから発売

JS製品に見向きもしなかったうちのヨメも、これなら買ってくれるようです (笑) 。

そして、前バージョンの販売を巡っては、販売元のソースネクストとIBMが訴訟しあう事態に。

RBBに書いている「他社」というのは、これ↓でしょうね。

IBMとソースネクストの契約がどうなっているのかジャストが知っている必要はないので、この件に関してジャストが批判されることはないと思います、というか批判されないでほしい、というのが本音ではあります。

新版のほうですが、手軽にサイト全体を管理できる機能を搭載し、HTMLを構築する部分以外での使いやすさが増しているようです。また、ジャストシステムと提携したことに伴い、一太郎などのJS製品との連携も行えるようになったとのこと。

ヨメが使いたいといっているのですが、自分がこういうのは苦手。HTMLはソースを直接いじるので、いままでこの手のソフトは使ったことがないのです。ブログのほかに、自分のウェブサイトも持っているのですが、ビルダーとかを使ったほうがいいのかなあ……。

2007年9月28日 (金)

かけ算を間違えるExcel 2007

昔、「割り算ができなかったPentium」というのもありましたが、この記事を見てつい思い出してしまいました。

実際の原因はかけ算とは関係なく、データの表示部分にあったとのこと。計算結果が内部で65535 (65536) より少しだけ小さくなるときに、表示が「100000 (100001)」となってしまうということで、データが壊れるような問題はないようです。

ソフトウェア開発者としての目ですが、おもしろいバグだと思いました。実用上問題が出るケースはほとんどなさそうな反面、どうやればこういう現象になるのかも (というか、そのほうが) 気になります。もちろん、正常な動作ではないので、おもしろくても直さなければならないわけですが。

OpenTechとComputerworld (同じ内容です) が、タイトルに「重大なバグ」としていますが、ちょっと大げさすぎるのかなと思います。両社はオープンソース寄りですから、プロプライエタリの代表であるマイクロソフトには厳しい評価になるのでしょうけど。これ、たとえばOpenOffice.orgで発生していたら、論調が違っていると思いますよ。

2007年8月31日 (金)

(宣伝) SNSとKMのコラボ「astal with ConceptBase」

久しぶりに勤め先の製品の宣伝です。ジャストの日本語への取り組みは、もっとアピールしてもいいと思うのですが。

ライトアップ社の法人向けSNS「astal」と、ジャストシステムの検索システム「ConceptBase」(以下、CB) を統合した「astal with ConceptBase」。社内SNSとファイルサーバを横断的に検索することで、任意の情報に関する内容を横断的に検索することができます。また、CBの特徴でもある、検索結果の記事やファイルをキーワードにした再検索で、その記事やファイルと内容が似た文書をさらに検索することもできます。

ジャストシステムは、一太郎とATOK、最近ではxfyで注目されている企業ですが、日本語とコンピュータとの融和をずっと取り組んできています。最近はあまり聞かれなくなった「ナレッジマネジメント」(以下、KM) にも注力しており、CBはKMの一つの形として製品化されたものです。

xfyもKMの延長だと考えられるでしょう。あらゆるデータを定型化できる仕組みとしてXMLの可能性が見いだされ、xfyはXMLの可能性を広げるツールとして開発が進められています。一般ユーザーよりも企業向けに先に入っていったので、その力が見えにくい部分はあると思いますが、将来性十分なサービスだと思っています。

CBに話を戻しますが、Googleのように膨大なデータを扱うのはちょっと苦手で、ある程度の量に収まり、有用な情報の割合が高いデータを扱うのに向いています。ですので対象は企業に向かうことが多いのですが、最近では企業内のSNSなどの導入が進み、デジタルデータとしての文書の量が増える傾向にありますから、CBの活躍の場がさらに増えたということもできるのでしょう。

一太郎のシェアがWordに抜かれたときに、終わったと思った人も多いと思います。が、一太郎だけの企業ではないので、まだまだやりますよ。……と、社長でもないのに大風呂敷を広げて、お開きにしたいと思います。(笑)

2007年8月26日 (日)

会計ソフト「弥生」、ライブドアから投資ファンドに売却

会計ソフト最大手の企業ですが、ライブドア傘下だったんですね。知りませんでした。

ライブドアニュースではこんな検索結果が出ました。各社から、10個近く掲載しているみたいです。

「弥生」自体は信頼のあるソフトウェアですが、親会社が何度も代わっています。日本マイコンが弥生を開発 (1987年) 、その後インテュイットと合併 (1997年) 、独立 (2003年) 、ライブドアに買収 (2004年) 、MBKに売却 (2007年) という流れのようです。強いブランドなのに、なぜこうも買収や独立が繰り返されるのか不思議ではありますが。

弥生自体はライブドア事件の影響をそれほど受けず、業績は堅調で、昨期 (2006年9月期) は87.5億円の売上、37.4億円の営業利益を上げています。この数字から考えて買収額の710億円はまあ妥当な範囲と思いますし、ライブドアもMBKも損はしないのかなという気はします。

ただ、長期的にはライブドアに何も残らなくなるような気もします。弥生をはじめ、OperaやTurboLinuxなどのソフトを傘下に持っていたのですが、「インターネット関連に経営資源を集中する」ということですべて売却する方向にあり、ネット関連に特化するということですが、企業の寿命を自ら縮めているような気がしてなりません。ネット関連のビジネスは収益モデルが確立しているわけではなく (広告に依存している) 、かなりの可能性ですべてを失いそうなのですが。

そして弥生のほうは、ブランド力が強く固定の顧客が見込めるので、どこの傘下でもやっていけるのでしょう。会計制度が変わるごとに、継続的に購入されることが見込めるので、ソフトウェアとしては売りやすいほうだろうと思います。ただ、売却先が投資ファンドですので、短期的な収益のために下手を打たないかどうかだけは、気になるところです。

続きを読む "会計ソフト「弥生」、ライブドアから投資ファンドに売却" »

2007年8月15日 (水)

GoogleがStarSuiteを無償配布

勤め先で開発しているJUST Suiteのライバルに……なるのかなあ?

無償で投入されることでStarSuiteのシェアが上がることが予想されますが、正直なところ影響は限定的でしょう。理由は3つ。

ひとつは、Microsoft Office (以下MS Office) との互換性が100パーセントではないこと。MS Officeと過不足なく同一の機能でない限り、100パーセントの互換性は確保できませんし、たとえ100パーセントとなったとしても完全互換を「保証」することはできないでしょう。

ふたつめは、使う人がいないという大きな問題。すでにOpenOffice.orgという無償のオフィスソフトが出ているのですから、StarSuiteが無償になったことで新たに導入するであろう顧客層が、すでにOpenOffice.orgを使っているということになります。あるいは、プレインストールされているMS Officeは無料で使えるものと見なせますから、わざわざ乗り換えることもないでしょう。

みっつめが、いちばん大きな理由となりますが、ブランドです。1995年 (つまりWindows95の発売の年) から大きな営業活動と、OSと同一メーカーが作っていることによる安心感 (反感も買いましたが) で、トップシェアの地位を確固たるものにしています (これについては、競合製品を作っている会社の従業員として、忸怩たる部分はあるのですが) 。無償にしたことで簡単に乗り換えてくれるのかというと、決してそんなわけはありません。

結論から言うと、価格でシェアは取れません。かつてMSが行ったであろうように、市場を見つけて (MS Office 95当時はオフィスソフトという概念がなく、MSが企業向けの市場を開拓したといわれています) 積極的に営業活動を行い、その一方で他社製品との差別化要因となる機能・性能を付加していくことが求められます。StarOfficeがそれを行っているかというと、はなはだ疑問です。おそらくはMS Officeはおろか、JUST SuiteやOpenOffice.orgのシェアを奪うことさえできないでしょう。

2007年7月22日 (日)

(宣伝) 徳島大学病院が電子カルテにATOKを導入

ある意味、IT業界の「地産地消」でしょうか。なお、私の勤め先の商品なので宣伝扱いにしています。

勤め先であるジャストシステム関係の記事では、紹介できなかったのですが、 「xfy XBRL EDINET 対応版(試用版)」の発表がきっかけで株価も戻しており (407円 (6/28) → 871円 (7/20) ) 、今回のATOKの発表もプラスの材料になりそうです。

ジャストシステムは、個人向けの商品を提供しているというイメージがあると思いますが (間違いではありませんが) 、こういった法人向けのビジネスも多く手がけています。xfyが理解されづらい部分も多いのですが、これも (基礎となるXMLがB2Bでの応用を想定していることから) 法人向けのサービスであり、そのため一般の個人顧客には製品の魅力が伝わっていない部分もあるのではないかと思います。

ですので、法人向けのソリューションビジネスも行っており、特定の企業・団体や業種で持っている問題を解決するため、その分野に特化した形のアプリケーションも開発しています。その一つが今回の「医療辞書 for ATOK」であり、過去に出した「一太郎文藝」 (これは企業向けではありませんが) である、というわけです。

私は一開発者ですが、まだまだ企業として終わるつもりはないと信じていますので、暖かい目で見守ってください。

PDFやMS Office文書などを公開・共有できる「docune」

ちゃんとしたサービスなのになあ。なんであえてこの名前なのでしょうか。

サービス提案側が、「ドキュン」がネットスラングで、相当な蔑称として使われているのを知らないとは思えないのですが、あえてこの名称を選んだということなのでしょうが……。internet.comによると、ネットスラングとは関係なく、語感から選んだということですが。

サービスとしては非常におもしろいと思います。共有していろいろな人に見てもらいたいのは、なにも動画に限ったことではないですし、文書であれば (動画に比べて) オリジナルのものの割合が増えるだろうことも考えられます。自分も早速登録して、去年書いた卒業論文を見てもらおうかなと思っています。

表示可能な文書の形式としては、MS Office文書 (.doc、.xls、.ppt) とPDF文書。その他として、Rich Text FormatとOpenDocument形式も表示できますが、JUST Suite形式はダメなんですね。orz

2007年7月19日 (木)

「+Lhaca」「Firefox」脆弱性を改修

とりあえずは安心。攻撃者も見つけられていないだけで、ほかにもまだあるのだろうとは思いますが。

+Lhacaのほうは、最終の修正版 (バージョン1.23) が7月1日に暫定公開されていましたが、正式公開となったことが7月18日付けの「窓の杜」で報道されています。あわせて別バージョン (通常版および機能拡張版) もバージョンアップしていますが、これらには同様の脆弱性は存在しておらず、機能拡張 (不具合改修) に伴うものとしています。

6月26日に脆弱性が発見され (たまご915のIT道中膝栗毛: 日本製圧縮展開ソフト「+Lhaca」にゼロデイ脆弱性) 、翌27日には暫定改修版が出ていましたが、新たな脆弱性と不具合が見つかっており、少々ばたばたした面もありました。個人開発のフリーソフトということでやむを得ない部分もあるとは思いますし、「暫定」としていたのはばたばたする可能性を想定していたのでしょう。

Firefox (バージョン2.0.0.5) は、7月11日に発覚したIEとの組み合わせで発生する脆弱性 (たまご915のIT道中膝栗毛: FirefoxとIEの組み合わせで重大な脆弱性) を含む8件の脆弱性を改修しています。Firefox側の改修なので、IEと別の何かの組み合わせで発生しうる問題については対処していません (というか、Firefoxからは対処不能) 。この点についてはIE側からも何らかの改修が必要ではないかと思われます。8月の定期アップデートで間に合うでしょうか。

それぞれ、速やかに最新版にアップデートすることが求められます。Firefoxは自動アップデートがありますし、手動でも「ヘルプ - ソフトウェアの更新を確認」で最新版にアップデートできます。

2007年7月11日 (水)

はがきソフトも更新料0円? ソースネクストがまたやった

社内でマーケティングの勉強会があり、各ジャンルのソフトウェアの売り上げランキングを見たのですが、ソースネクストはどのジャンルにも出没しますね。

常識に挑戦したわけですが、この流れはどうなのか、とも感じます。今回、無償アップデートの対象になっているものは、(1) イラスト、テンプレートなどの画像データ、(2) フォント、(3) 郵便番号・電話番号辞書、となっています。(3) は他社でもやっているわけですが (私の勤め先も、ATOKの郵便番号辞書は無償ダウンロードできるようになっています) 、(1)と(2)は……。うーむ。

(3) は一度作ってしまえば、無償提供されるデータ (郵便番号データは郵政公社から定期的に提供されます) を最新に変えて作り直せばすむので、それほどコストはかからないのですが、(1)と(2) 、いわゆるコンテンツ部分はデータから作らないといけないわけです。ここにかかるコスト以上の売り上げを見込んでいるということなのでしょうけど、10年も積み重ねるとどうなんでしょうね。いちおう、5000円のソフトを40万本 (販売目標値) 売れば20億円になるので、イラストの更新コストはペイする計算なのでしょうが……。

とはいえ、直接的には「イラストやフォントにはお金をかけていません」という宣言でもあるし、もう一歩踏み込めば「大規模な機能追加は今後行いません」という宣言であるとも読み取れてしまうので、無料というのは不安もあります。

あとはブランドイメージですね。低価格路線のソースネクストだからできる部分であって、他社が簡単に追随できるものではないと思います。はがきソフトの売り上げの大半は (当然ながら) 10~12月に出るので、今年は他社は様子を見て、コンテンツの無償ダウンロードが顧客に受け入れられると判断すれば、それなりの動きがあるだろうと思います。同様に無償提供するところも出るでしょうし、コンテンツ部分だけを安価に販売するという戦略もあります。自分の勤め先でもはがきソフトは開発・販売しているし、どういう動きになるのか注意が必要ですね。

2007年7月 3日 (火)

どんな漢字も検索できる? 「超漢字検索」、ダウンロード販売でリリース

ウェブを見ていると、読めない漢字って結構出てくるんですよね。

検索キーワードはほぼ無限。読みはもちろん、漢字のパーツ (「イ」でにんべん、「木*3」で木を3個 (以上) 含む漢字など) や画数でも検索でき、検索対象も日本の漢字だけではなく、異体字や中国の簡体字、ハングル文字やトンパ文字、明治初めまで使われていた日本の変体仮名などもヒットします。

WIndows XP SP2対応 (Vistaでは制限あり) 価格は6300円。8月31日までは5250円となります。これが高いか安いかですが、仕事上多くの漢字を使う人には使えるのではないでしょうか (宣伝?) 。

同種のウェブサービスとして、「漢ぺき君」というものもありました。こちらも漢字をパーツごとに分解して検索するもので、そこそこの機能でよいならこちらを使う手もあると思います (営業妨害?) 。

2007年6月26日 (火)

企業内の人のコミュニケーションを可視化する装置

社内恋愛とか、一発でばれてしまいそうな危険な装置ですね (笑) 。

ネットワークを介した従業員間のコミュニケーションは、データの流れを見ることである程度把握できるのですが、結局はそれでは不十分。実際の人と人の動き、つまり対面、口頭でのコミュニケーションを把握しないと、組織内の意思疎通がどのように行われているのか、それで充分なのかというのはわからないわけです。

今回日立が発表した技術は、首からかけるセンサー (IDカードと同時にかけられますね) を利用して各人の動きを把握し、誰と誰がよく話をしているか、などの情報を得ることでコミュニケーションの実態を知るものとなっています。コミュニケーションが不十分で、問題をひとりで抱え込んでしまっている人は、この仕組みで見つかりやすくなるかもしれないと思いました。

組織内でのコミュニケーションは、会議などの多人数が集まるものを除けば、1. メールなどのデータ、2. 電話、3. 口頭・対面、といった形に分類されると思います。文字情報で残ることから1.を好む人もいれば、すぐに回答が得られることから2.や3.を多用する人もおり、人や社内風土によってどれがよく使われるかは一概に言えないでしょう。1.についてはいくつかのソリューションがありましたが、今回のものは3.を調べるもの。あとは2.、つまり電話の状況を把握できれば、かなりの部分をカバーできるものと思われます。

もっとも、ITの技術者は、わからないことは社内の誰かに聞くより、まずウェブを検索するらしい (たまご915のIT道中膝栗毛: エンジニアのデフォルト行動……当たってます。orz) ですから、コミュニケーションは足りていないのかもしれませんが……。

2007年5月28日 (月)

(宣伝)xfyの実用価値

始めに断っておきますが、このエントリーは宣伝です。実際に試してくださっている人もいて、感謝です。

宣伝だというのは、xfyが自分の勤め先(ジャストシステム)の製品だから、ということなのですが、自分の担当部署がxfyとは直接関係のないところなので、xfyについての情報は報道されるものでしか知らない部分も多くあります。xfyはすばらしい技術で、これが実現すれば業務のあり方が大きく変わる、ということを社内でもよく聞かされていますし、xfyへの投資のために何年か赤字決算が続くことも報道されたとおりです。

実際に試してくださっている人もいます。Linuxの作法はあまり詳しくありませんが、サーバのセットアップや設定があまり親切ではないような気がしました。実際にユーザがサーバをセットアップすることはほとんどなく、サーバの管理者か、管理者が雇った常駐のエンジニアがセットアップするので、多少不親切でもやり方を説明しておけばいいのかもしれません。

今回はインストールまででしたが、使ってみていろいろな違和感が出てくるのではないでしょうか。私が日常使っているxfyのツールは、このブログを書くための「xfy Blog Editor」だけなのですが、Windowsアプリとの細かな違いが気になる部分も多いので、次回からどのようなツッコミが入るか気になります。

さて、xfyが目指しているもののひとつは、企業内にある大量の文書を一括して扱うこと。電子化された文書だけでも大量になっており、収拾がつかなくなっているので、そこをジャストシステムの技術で改善したい、というのがあります。この部分は苦難の歴史でもあり、ジャストでもJOSS・ConceptBase・GrowVisionといったソリューションを発表しては消えていった、ということを繰り返しています。xfyは世界を舞台とした大手企業との協業も進んでいますので、同じ轍は踏まないはず (中の人らしくない発言ですみません) 。期待していてください。

2007年4月23日 (月)

それでもソフトウェアは生き残る (と思いたい)

SaaS (Software as a Service) の大手、セールスフォース社のベニオフCEOの来日インタビューより。

SaaSの旗手らしく、既存のソフトウェアモデルは過去のものであり、これからはインターネットに接続することで成功していくとコメントしています。

ただ、この発言は受け入れがたいですね。自分がソフトウェア開発会社に勤めているというのもあるのですが、どれだけのソフトウェアを使っているのかを考えれば、ソフトウェアを売ることで経営が成り立っている企業が、そう簡単につぶれるとは思えません。

ソフトウェアといっても多種多様で、ワープロや表計算ばかりではありません。ブラウザだって、IMEだって、CD-RやDVDにデータを書き込むのだって、ソフトウェアなのです。こういった分野のプログラムがSaaSになるかというと、なるわけがないでしょう。IMEを無理矢理SaaSにしたところで、変換効率などでソフトウェアに太刀打ちできないのは目に見えていますし、ブラウザをSaaSにしたらそれを何で見るのだ、ということになります (笑) 。

ただ、スタンドアロンの環境で成り立つソフトウェアはなくなっていくだろうと思います。ワープロでもIMEでも、社内LANやインターネットの接続を前提として、その中で業務を改善するために使われていくでしょうし、実際にそのように変化してきています。自分が関わっている開発プロジェクトでも、別の会社が提供しているサーバープログラムのクライアントとして、自分が関わった製品を使っていただいています。

ソフトウェアも様変わりして、ネットワークの一部としての使われ方が当然になっていくのでしょうね。

2007年4月 5日 (木)

ネットマナーも学べる中高生向け学習支援ソフト

最初に書いておきますが、広告です。自分の勤め先の製品です。

自社製品とはいえ、他部署の製品で、ニュースで初めて知りました。自分のアンテナがほとんど役に立っていないのは、ちょっと反省ですね。

「ジャストジャンプ」も3世代目となり、ワープロや表計算、プレゼンテーションソフトなどの基本機能はもちろん、あらたに情報モラルを身につけられる製品が追加されています。自分も実物は確認していないのですが、いわゆるワンクリック詐欺や、チャットでのソーシャルエンジニアリングなどを疑似体験し、対処方法を知ることができるようになっているということです。自分もワンクリック詐欺の画面を表示させてしまったことがあります。払う気はなかったのですぐに画面を閉じてしまったのですが、振込先などを記録しておいて、警察に密告してもおもしろかったかもしれませんね。

宣伝抜きに (といっても宣伝なのですが) 、これからの世代の人材に、ネットに潜む罠の存在を知らせ、実際に体験させるというのはうまい方法だと思います。若い世代だけではなく、コンピュータやネットワークになじみがなかった上の世代にも同じような知識伝達が必要なのだと思いますが、上の世代は自分の価値観が固定化されているので難しいですね。疑似体験のつもりでワンクリック詐欺の画面を出しても、真に受けられて、だまされたとわかって開発元にネガティブな感情を抱かれるかもしれませんし。

スラッシュドットでもネタになっていたのですが (ジャストシステムから「自動荒らし機能」搭載のチャット体験ソフト) 、ギークな人が期待するほどのものにはなっていないと思います。というか、ギークが期待するようなものになっていたら、今度は本来のターゲットに受け入れられなくなってしまいますって (笑) 。

2007年4月 4日 (水)

メンタルヘルス改善の簡易診断ツール

IT系はとくに、メンタルヘルスの問題は大きいですから。

私の勤め先でも、こことは別の会社のメンタルヘルスのサービスを導入していて、毎月1回アンケート形式のテストを行っています。継続的にテストを行うことで、メンタルヘルスの状態の変化がわかり、健康に生活するためのアドバイスなども出てくるようになっています。とはいうものの、過去に一度危険水域を越えて、2か月ほど職場を離れざるを得なくなったのですが…… (汗) 。

自分の場合、自己抑制の傾向が極端に強いようです。怒りを表に出すことはここ何年もないし、喜怒哀楽の感情が表に出なくなっているのは間違いないように思います。また、仕事は成果を出してナンボという考えも強く、自分が成果を出せないときには自分から押しつぶされてしまう可能性もあるようです。あと、仕事への満足度は、時期によって最低ランクから最高ランクまで大きく振れていて、いまは満足している時期なのですが、そのうち不満になる時期も来るかもしれません。

IT関連の仕事は納期内に仕事を押し込む傾向にあり、どうしても残業が長くなったり、休日出勤をせざるを得なかったりすることがあります。いまの職場しか経験したことはないのですが、いまの職場はそれほど無茶な労働環境ではなく、ある程度は恵まれているのだと思いますが、「デスマーチ」という言葉もよく耳にしますし、成果の見込まれない仕事を長時間続けることで、精神的にもダメージが蓄積されていくのでしょう。労働時間が長くなることはある程度目をつぶるとしても、やりがいのない仕事になってしまうのは、避けられないものでしょうか。

2007年3月 5日 (月)

ソフトウェア不具合の統一用語集

こういう用語まで統一されるんですね。でも、日本語に訳すときにまた「ぶれ」が生じるのかも。

米国で行われている、Common Weakness Enumeration (CWE) と名付けられた取り組みで、ソフトウェア脆弱性の統一用語集を策定するということのようです。多くのセキュリティ企業が賛意を示しており、用語の統一化に向けて進み出しているようです。

よく似た話では、コンピュータウィルスの名称問題もありますね。大手各社が別々の命名基準を持っており、同じウィルスが違う名前で呼ばれていることもあります。そのウィルスについて調べようと検索エンジンを使っても、ヒットしない情報があるなど、名称が統一されていないことによる弊害もあるので、こちらも統一してほしいと思います。どこか1社の名称に他社が合わせるのも難しいと思うので、国際団体か何かが命名してくれればよいのですが。

CWEについては、自分もソフトウェアの開発に携わっているので、影響がありそうです。でも、不具合の内容をCWEでいわれたとして、すぐにピンと来るのか、「もう少し普通の表現で説明してくれ」と思うのか、どうなるのでしょうか。

2007年3月 2日 (金)

Photoshopのウェブアプリ化

大手の市販ソフトが無償提供。ただどこまでの機能が実現されるのでしょうか。

ビジネスモデルとしては、これまでにもあった広告での収入を得るとのこと。そして長期的な戦略として、ウェブアプリによって既存製品を補完し、シェアを高めることを目的としているということです。

こういったソフトが、無償で提供されるものとしては「体験版」もあります。体験版は製品と同じ環境で用いる (機能や使用期間の制限はありますが) ため、ローカルにインストールする必要がありますが、ウェブアプリではインストールの必要はありませんし、OSなどの環境も選ばないかもしれません。まだ実態が出ていないので、環境についてはWindows限定となるかもしれませんが。

体験版ではなくウェブアプリであるということに、新しさを感じる部分もあります。ただ、ウェブの制約上、できることが限られてしまう可能性もあり、「Photoshop」を名乗った全然別の製品ということもあるかもしれません。

とはいえ、私はデザインのセンスはまるでなくて、写真も撮ったままにしているので、こういった画像関係のソフトはほとんど使っていないのですが、無償で使えるのなら少し試してみたい気はします。こういったライトなユーザー層を取り込むこともできるので、ウェブアプリ化は有効なのではないかと思いました。

2007年2月23日 (金)

Googleもオフィススイートに進出

MS Office 2007が発売になりましたが、最も安いPersonalで約4万円。価格的にはおいそれと買えるものじゃないですね。それだけの機能を売っていると言うこともあるでしょうし、PCへのプレインストールで買わせている部分もあるのであの価格設定なのでしょうけど、高いという印象を受けました。

そこにライバルとなりうるかもしれないのが、グーグルの「Google Apps Premier Edition」。内容はワープロと表計算 (Google Docs & Spreadsheets) 、メール (Gmail) 、カレンダー (Google Calendar) 、インスタントメッセンジャー (Google Talk) 、ウェブサイト作成 (Google Page Creator) など。年間6000円ということですので、価格競争力は十分です。

ただし、機能的にはMSに大きく劣りますし、プレゼンソフトはありません。また、Docs & Spreadsheetsを含むすべての製品がウェブアプリであり、SaaS (Software as a Service) の一形態として見なされています。このあたりでMSを選ぶかGoogleにするか、あるいはOpenOfficeなどの他社製品を選ぶか、いろいろな選択が考えられます。

私は、まあ……。JUST Suiteを作っているところに勤めていますので、選択の余地はありませんが。

2007年2月20日 (火)

未踏ユースの成果報告会

「未踏ユース」。これまでなかったアプリケーションを創造し、企画する「未踏ソフトウェア」の一環で、28歳以下の若い世代を対象としたものです。

自分もソフトウェア開発者の端くれなのですが、こういった斬新な発想はできないですね。自分の中の「常識」(それが本当に常識なのかどうかは怪しいわけですが) が発想を制約するし、何かを思いついたとしても実現不可能だ、あるいはユーザーに受け入れられないと判断してやめてしまいます。そのあたりを考えると、自由な発想ができることを、非常にうらやましく感じます。

今回は高校生や高専生のアイデアも採用されており、同級生などが多数参加して大盛況だったようです。実用化という点でのダメ出しはあったようですが、おおむね高評価を得ているようですね。

日本という国全体が、こういった、若い世代--に限らないのですが--の自由な発想を妨げる社会になってしまっているように感じます。前例と常識にとらわれて、新しいものを拒絶する状況が続いているので、新しい考え方を受け入れられるように、また自分たちも発想を転換して新しいものを作り出せるように、変わっていかなければいけないように感じました。

日本がアメリカをまねて高度成長を遂げたように、韓国・中国を初めとした諸外国が日本に追いつけ追い越せでやってきています。日本が変わらなければ、近い将来に実際に追い越されてしまうでしょう。人件費では勝ち目がありませんから、よその国にできない技術力と発想力で勝負していくことが望まれているといわれて久しく、正念場に来ていると思います。

2007年2月 9日 (金)

JUST Suite 2007、発売延期

ジャストシステムがブログサービスを始めました。早速登録して、こんなタイトルにしました。
IT関連のニュースを思いつくままに取り上げたいと思います。
今回は第1回目でもあり、ジャストつながりでこんな記事をピックアップ。

自分も同業者、というか中の人なので、コメントが難しいですが、当たり障りのない程度に書いてみます。

最初にお詫び。発売延期という形で、みなさまにはご迷惑をおかけして申し訳ありません。

このニュースを見て最初に思ったのは、なぜもっと早く問題が発覚しなかったのか、ということです。「OSの起動に支障がある」ということですから、相当の大問題のはずで、試験段階で気づくべきだったのに、とは思います。

ただ、1日前だったとはいえ、ユーザーの手元に届く前に発覚したのは幸運だったのかもしれません。これがユーザーの手に製品が渡っていて、誰かのところで不具合が発生して、「パソコンが起動しなくなったぞ」と苦情が来たことを考えれば……。

ネット掲示板などで、「そのまま発売して、注意書きを出しておけばよいのでは」という書き込みも見ましたが、もしそのようにしていたら、不具合が発覚したときに「事前にわかっていたのなら出荷を止めなければなかったはずだ」という論調になりますよね。

あと、Shuriken 2007が差し替え後のメディアに入るかどうかですが、残念ながら期待薄でしょうね。インストーラの不具合で出荷を止めたのだから、インストーラ部分以外は手を入れないのが基本。ほかの部分をいじると、その部分で新たな問題を生むことにもなりかねません。それに、改修したインストーラを試験して、マスターを作って、出荷分コピーして、包装もやり直して、各ユーザに出荷するとなると1か月でもぎりぎりだと思います。

中の人としては非常に申し訳なく思い、お詫びの言葉もありませんが、ユーザとしては3月9日の再発売を、首を長くして待ちたいと思います。

PS.
ジャストシステムからブログエディタ (xfy Blog Editor) も出ているので、こちらも使ってみています。
今まで、別のブログも書いていましたが、ブラウザのフォームに直接書き込む形だったので、ちょっとした弾みで入力中の内容が消えてしまったりしてorzだったこともあるのですが、エディタを使えばその不安はなくなりそうですね。

使い勝手は……、とりあえずノーコメント。