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音楽

2009年8月17日 (月)

初音ミク「白いクスリ」、ニコ動から一時削除される

楽曲の名誉毀損があるかどうかはともかくとして、「クリプトンに削除を申し出る権利があるのか?」というところで議論になっているようですね。

もちろん、元ネタは酒井法子の「碧いうさぎ」。酒井法子が覚せい剤取締法違反で逮捕され、それをパロディにした替え歌ですが、ネットに公開するのはどうだったのでしょうか。この曲を聴いていないので判断できませんが、笑って許せる一線を越えてしまったのでしょうか。

まあ、自分だって、この事件で別の替え歌を思いついたわけで (同案多数だと思うが、嘉門達夫の「替え歌メドレー」シリーズの一節をさらに替え歌) 、そういう意味では同じ穴の狢かもしれません。ここにそれを書いて、「白いクスリ」はダメだというのは筋が通らないかもしれませんが、大々的にやり過ぎると許してもらえなくなる、というのはあると思います。

で、クリプトン社の反応ですが、過剰反応かもしれないと思いつつも、この辺に線を引いておくのが妥当なのだろうという気もします。何でもかんでも放置すると、どんどんエスカレートして収拾がつかなくなりますから、うちが許諾するボーダーラインはここだ、というのを明示する意味もありますし。

ボーダーラインですから、世論の動向を見て復帰するのもあり……と思ったら、これを書いているうちに復帰されたっぽいですね。クリプトンが取り下げたわけではなく、ニコ動が依頼を拒絶した形のようですが。

2009年7月31日 (金)

日本レコード協会 (RIAJ) 、違法着うたに苦慮

ここでの問題は楽曲ですし、著作権法改正にも関わってくるわけですが、もっと広く「コンテンツの価値」という観点で考えると、別の世界が見えてくるように思います。

違法コンテンツをダウンロードしているユーザーは、若い世代に偏っています。これは罪悪感を持っていないからではなく、単純にお金がないので、無料で入手できる手段に流れてしまう部分が大きいのだろうと思います。

権利者団体側、利用者側、それぞれの言い分はあるだろうと思います。ですが問題がコンテンツの「権利」にフォーカスされてしまっていて、本質であるべきコンテンツの「価値」のほうには、なかなか議論が進まないようです。権利者も利用者も、「コンテンツの価値」をどのように考えているのでしょうか。

実際、テレビや店舗の有線放送から流れてくる楽曲を私たちは無料で聞けるわけで、自分の意思で聴きたい楽曲を選べないところを除けば、楽曲の価値などないも同然でしょう。同様に、新聞記事はネット経由で無料で得られますし、地上波のテレビ番組はテレビのチャンネルを合わせればやはり無料で見られるわけです (NHKは受信料を徴収していますが) 。それが当たり前になっているから、「著作物を利用するのなら、それ相応の対価をお願いします」といわれても、はあ? ということになってしまうのではないでしょうか。

それでもまだ、歌手は自分の歌の価値を知ることができます。人気歌手なら大きな会場でライブを開けば、それなりのお金を取っても客は集まりますし、そうでない歌手もストリートライブで自分たちの歌を聴いてもらい、聴き手から直接お金を受け取ることもできるでしょう。ストリートライブは、楽曲の「権利」ではなく「価値」を知る手段として、機能しています。

それと比較して、新聞やテレビ、さらにはネットのコンテンツビジネスはどうか。新聞は印刷物の形では対価を取る仕組みがあるものの、新聞以外はコンテンツそのものの対価を取るビジネスモデルが、そもそも成立していません。必然的に、広告スポンサーに頼らざるを得ないのですが、広告モデルはそれほど安定したものではないと思いますし。

だからといって有効な提案はないのですが。たとえば、利用者がISPを経由してコンテンツプロバイダにアクセスするわけですから、コンテンツプロバイダ側はISPから料金を取るような仕組みが存在していれば、世界も変わっただろうと思うのですが。

2009年3月 3日 (火)

「スペランカー」のBGMに歌詞を付けよう

ファミコンにおける最弱主人公の代名詞にされてしまった「スペランカー」。ゲームはやったことがなくとも、名前を覚えている人は多いのではないでしょうか。

公式サイトによると、ファミコン版「スペランカー」の発売は1985年。日航機墜落、阪神タイガース日本一の年で、ファミコンでは「スーパーマリオブラザーズ」「ポートピア連続殺人事件」の発売がこの年でした。

当時の子供 (私もそうです) が大人になって、懐かしさを感じさせられてしまいます。当時のプレイ画面やゲームミュージックが出ると、見入ってしまいますし。このブログでは取り上げませんでしたが、「たけしの挑戦状」がWiiで配信されることが決まるなど、1980年代のファミコンゲームの再評価がなされているように思います。

自分は作詞のセンスが致命的に欠如しているので、どのような曲ができるかは皆さんにお任せすることになりますが、完成したらカラオケで歌ってみたいですね。もっとも、歌唱のセンスは作詞以上に致命的にダメなんですが……。orz

2009年1月28日 (水)

(宣伝) ミク・リン・レンとホームページビルダーが異種格闘技タッグ

自分もまさか、初音ミク関連で自社宣伝をすることになるとは思っていませんでした (笑) 。ところで巡音ルカと、ルカを予約中の私の立場は……。

毎回、予想の斜め上をかっ飛んでくれるクリプトン・フューチャー・メディアなのですが、今回は別の意味で斜め上。他部署へのアンテナが低いせいもあって、私自身、ニュースリリースが出るまで知らなかったのです。

ボーカロイドで音楽を作っても、公開する場所が動画共有サイトしかないという状況になっていると思われます。でも実際には、プロバイダからもらっているはずの自分のウェブサイト、あるいはブログ、という公開場所もあるわけです。今回のキャンペーンをある側面から見ると、楽曲の公開方法の提案と、そのためのコンテンツ制作環境の紹介という意味があります。

また別の側面では、ホームページ・ビルダーの新たな使い方として、楽曲や動画という提案を行っているということにもなります。最新バージョンは13で、ポッドキャスティングやFLASHの作成機能、携帯サイトの作成など、単に静的なHTMLを作るだけではない機能が数多く含まれているのですが、紹介しないと埋もれてしまうという意味もあるのでしょう。異種格闘技戦のようにも見える今回のコラボレーションですが、こういった相乗効果を期待してよいのではないでしょうか。

キャンペーンの特典は、ビルダー用のテンプレートで、ミク・リン・レンをあしらったものがもらえるということです。ボーカロイド側にも、ビルダーから何か提供してほしいとは思いますが、役に立つのは動画作成ツールくらいで、これを出すのは、少しやりすぎになるかもしれませんし、難しいところですね。

2009年1月20日 (火)

(宣伝) BeatJam 2009と音楽コンテンツ

ここ何年か、音楽をまともに聴かなくなったので、自社製品ながらご無沙汰気味なのでした。いつの間にか、できることが広がってますね。

最新版ではauの着うたフルとも連携したし、「InfoLink」機能で歌手などの情報を取得できるようになったとのこと。最新の音楽ニュースをとることもできるようになったらしいです。

これはソフトウェアなので、音楽を再生するハードウェアが必要。仕組みはよくわかっていないのですが、PCで聴くだけではなく、携帯電話や携帯音楽プレイヤー (iPodが代表ですが、iPodには対応していない模様) などに転送して、外出先でも音楽を聴けるようになっています。

弊社 (ジャストシステムのことです) 、堅いイメージがあるかもしれませんが、音楽とか芸能界とか、そういった方向にも結構踏み込んでいますね。BeatJamもそうですし、ATOKで芸能人の名前が多数辞書登録されているのはよく知られているように思いますし、はてなダイアリーと組んで話題になったり、過去にはiATOKのようなウェブサイト連動の仕組みも取り込んでいました。私が結婚する少し前、歌番組にのめり込んだ時期があり、メールマガジンを出していたこともあったのですが、そのときにはATOKの辞書やiATOKのウェブサイト変換に、かなりお世話になりました (笑) 。

音楽コンテンツは、いまやiTunesの独壇場ではありますが、BeatJamはその対抗馬としてやっていける、かもしれません。もう少し対応機種が増えて、連合軍的なものになって、売り方や見せ方を変えられれば、音楽コンテンツのい方や立場が変わってくる可能性もありますね。

2009年1月 6日 (火)

VOCALOID2第3弾は「巡音ルカ」

早速予約しちゃいました。ヨメが「買って買って買って買って楽天市場♪」と歌ってるんだもん (爆) 。

3人目だから「三音 (みつね) ミカ」とかかなあ、と相当安直に考えていましたけれど、さすがに外れるか。もうどうでもいいですが、予想した名前を間違えて「三音トシロウ」といってしまい、それだけはありえないとヨメに突っ込まれたのは内緒です。

閑話休題。去年の秋からプロテスタントの教会に行くようになって (といっても、洗礼を受けるつもりはない) 、そこで讃美歌を歌うのですが、自分の歌唱力では主旋律すらあやふや、男性パートなんてとんでもない (汗) 。それでボーカロイドを使って練習しようかと思っていた矢先にこれ。ヨメが何も言わなくても、買ったかもしれません。

公式ブログに出ていた、「Amazing Grace」(これも讃美歌ですね) を聴いてみました。英語がしゃべれるのはわかるのだけれど、この曲だとテンポが遅すぎて、ルカさんの特徴が捉えづらいですね。もうちょっといい歌はなかったものかな。

PS. おまけ。ヨメに「めぎゅりねルカ」を描いてもらいました。同案多数のようですが、キニシナイ。

2008年12月16日 (火)

ニコ動を救ったのはJASRACとavex

詳しいことはわかりませんが、ニコ動ユーザーがもっとも敵視しているJASRACとエイベックスが、ニコニコ動画を救ったらしい。事実だとすれば非常に興味深い話です。

日本の音楽業界において、ほとんどの楽曲の著作権を有するJASRACと、J-POPの分野では最大手のエイベックス。権利や権力を持つがゆえに利用者からの批判も多いのですが、彼らの行為や主張を全く認めない人がいるなら、それは音楽や映像の作品に金銭的価値を見いだせない、ということになるのではないでしょうか。彼らは権利や金銭にはうるさいのですが、それは作品への価値を認める裏返しでもあります。

書かれた以上の真実は明らかになりそうもありませんが、JASRACやエイベックスがニコ動を救ったという事実はなく、ニコ動が嘘をついたか、つかされたか、という想像は無理がありすぎるでしょう。ニコ動には嘘をつくメリットはないし、JASRACやエイベックスがニコ動に嘘をつかせる必要がない。

ということで事実だとして、ニコ動を訴える可能性があり、JASRACやエイベックスらの働きかけで取り下げる複数の団体として考えられるのは、エイベックスとレコード契約を結んでいる芸能事務所ではないでしょうか。ニコニコ動画によって売り上げが下がった、不適切なコメントにより名誉が傷つけられた、など、訴える理由はいくらもあります。それをJASRACとエイベックスが、ニコ動をつぶして既存の体制を維持するよりも、共存して新たな音楽業界を構築するほうが利益になると判断し、訴えを取り下げさせたのではないか、と愚考します。

世の中、敵味方で簡単に割り切れるものじゃないんです。使い古された言葉ですが「WIn-WInの関係」というのもあり、ビジネスにおいて一方が得をすればもう一方が損をするというわけではなく、どちらも得 (金銭的なものだけではなく、満足感も含めて) できる方法というのがあるわけです。いわゆる「ニコ厨」の人たちが、これをどこまで理解できるのか、わかりませんが。

2008年10月 2日 (木)

mF247、ひろゆき運営に

ひろゆき氏なら、何かをしてくれそうな期待感はあります。音楽ビジネスを根底から覆すこともあるかも (言い過ぎ?) 。

インディーズの音楽配信サイトとして立ち上げられた「mF247」ですが、あえて利益を取る構造にはせず (どこで儲けるのか、と不安視する声が出るほど) 、音楽で飯を食いたい人が自分の作品を提供する場として運営されていました。

この8月に活動を休止し、事業譲渡の優先交渉権をオークションで競売。予想を遙かに上回る1000万2000円で落札したのがクエイクという会社 (「ウッウッウマウマ」を販売したところですね) でしたが、交渉が決裂したため、1000円差の2番手だったひろゆき氏が事業を引き継ぐことになりました。

交渉内容は明らかになっていませんが、クエイクが敗れ、ひろゆきが勝った理由は、ビジネスモデルの違いだろうと思われます。音楽がビジネスになることは否定しませんが、それ以前に聴いてもらうこと、楽しんでもらうことを大事にしたい、そのためには儲けはないほうがいい、というコンセプトなのでしょう。クエイクはそこに徹しきれず、利益を上げる仕組みを見せたため、交渉が決裂した、と考えるのはうがった見方でしょうか。

利益優先の社会が、様々なひずみをもたらしています。そのひずみが「嫌儲」という、新しい考え方を生み出しています。mF247がどのような形になるかはまだ見えていませんが、「嫌儲」の象徴になりつつあるようにも思われます。「嫌儲」、つまり儲けを出せないというのは、既存の概念ではビジネスとして成立しないはずなのですが、なにしろ相手はひろゆき。既存の概念が通じない人ですから、きっと何かやってくれるものと期待しています。

2008年8月25日 (月)

SUPER GTに「初音ミク」痛車、車両規定違反で出走できず

うーみゅ、この結果は……。別の意味で痛い。ちなみに、モータースポーツメディアでは、ミク車は黙殺モードです (これも痛い) 。

モータースポーツ関係のサイトで、1つだけ見つけられました (上記リンク) 。これはレース前のもので、出走できなかったことについては記事がありません。

自分は自動車レースにのめり込んでいるわけではありませんが、時々テレビでF1レースの中継を見ることがあります。SUPER GTはわかりませんが、F1の場合は、開発するのにはもちろん、運転するのにもITに依存している状態で、エンジンやブレーキの制御にもコンピュータが全面的に用いられています。あまりにやりすぎて、車両規定でコンピュータを利用する範囲が大きく制限されたのではなかったでしょうか。

同様に、SUPER GTにも車両規定 (レギュレーション) があります。今回ミク車が出走できなかったのは、この規定に引っかかったため。どこかが壊れたというわけではなく、使えない部品を使っていたらしいです。その場で部品を取り替えられれば出走はかなったのですが、間に合わせられなかったようです。しかも予選途中に大雨があり、2回行う予選の2回目が中止になるなど、レースそのものも混乱していたようですね。

さて、残念な結果に終わったわけですが、ミク車は今回だけのスポット参戦ではなく、9月のレースに出走する予定だということです。初めてのときにはいろいろとトラブルもありますから、今度は問題点を修正して、万全の状態でグリッドに立てることを期待します。

2008年7月28日 (月)

タレントや歌手と友達になれる? mixi公認アカウント開始

過去にも芸能人のプライベートアカウントはあったようですが、ばれて騒ぎになって退会して、というのを繰り返していました。そういう意味では、芸能活動としてmixiを使ってもらったほうが、いいのかもしれません。

ここ4~5年の芸能界の状況は全く疎くなっているので、この記事を書いている時点での「公認アカウント」で、自分が知っているのはBONNIE PINKだけです。でも、これからもっと有名な人も公認アカウントに入ってくるのかもしれません。

「公認」ということで、mixiも芸能活動の場になるということです。タレントとファンとの間の距離を近づけることになるので、決して悪いことではないのですが、(ネットワーク上とはいえ) 日常の世界が芸能界に侵食された気分もあり、うれしくないと思う部分もあります。

タレントのほうとしても、ばれて騒ぎにならないという前提のもとですが、ひとりのユーザーとしてmixiと関わりたい、という部分もあるのではないでしょうか。タレントも人の子ですから、24時間365日、常に芸能活動を強いられるのは厳しいでしょう (芸能メディアが許してくれないかもしれませんが) 。mixiはそういった息抜きの場として機能していたと思うのですが、今後はタレントのプライベートな活動がしづらくなるかもしれません。

芸能人の公認アカウントを、「興味ないね……」と斜に構えるのは簡単ですが、私自身はやっぱり興味を持っている部分があります。今のところは気にする必要はないのですが、今後入ってくる人によっては、マイミク申請してみようかな、と思ったり思わなかったり。以前はモーニング娘。のファンだったので、モー娘。の元メンバーが来たらどうしようかな……とか、妄想にふけっています (爆) 。

2008年4月23日 (水)

JASRACが独占禁止法違反の疑い

ネットの論調は「JASRACざまあ」ですが、このままJASRACが解体されるとは思わないし、たとえ解体したとしても状況は悪化するのみでしょう。

前置きしておきますが、今回の検査に著作権法は関係なく、独占禁止法 (独占を禁止しているわけではないのでご注意) 違反の疑いによるものです。管理している著作物の利用契約について、放送局との間の包括契約が他社の参入を妨げているのではないか、というものです。

ここまで踏まえて、JASRACの解体というのがいかにもあり得ない話だという理由を書いておきたいと思います。まず、独占禁止法は独占を禁止しません。対象となるのは独占的地位を利用した他社の排除行為です。包括契約が違法と見なされれば、契約を見直すことにつながりますが、組織の解体までは要求されないでしょう。あっても分割までで、著作権管理団体としてはそのまま残ることになるはずです。

よしんばJASRACが解体、ないしは消滅したとして、受け皿を作らないことには事態が悪化することが必然です。著作物の利用に関して違法行為がまかり通る無法地帯になるのか、違法行為を恐れ、あるいは煩雑な契約を厭い、著作権者が著作物を利用させなくなるか、いずれかが予想されます。どちらにしても、今よりよくなることはないでしょう。将来的には、音楽における著作権ビジネスが成立しなくなり、良質な音楽が作られなくなってしまいます。それは、文化の発展の終焉ということにほかならず、危機的状況であるといわざるを得ません。

もちろん、みんなが望むのであれば、歌手や芸能人という職業がなくなり、楽曲はアマチュアが趣味で作るものになってもいいと思います。そのほうが著作物の利用という意味では自由になるのですが、質の面で大きく低下することは免れないと思います。いまでさえ、20年~30年前の楽曲をリメイクして消費しているものもあるのですが、さらに質が低下すると、昔の楽曲の資産も食い尽くしてしまいますよ。

2008年4月 3日 (木)

「スナック初音」も復活? ニコ動とJASRACが契約締結

初音ミクの「スターリングラード冬景色」も、いさじの「やらないか」も、(少し古いですが) kobaryuの「VIP STAR」も、堂々とニコ動にアップできるようになりそうです。

じっさいのところは、替え歌はまずい、という解釈もあるらしいです。同一性保持権はJASRACではなく楽曲制作者にあるため、JASRACとは歌詞を変えて歌う契約ができない、というのが根拠のようですが、このあたりは微妙。ニコニコ動画には、何が認められて何が禁止されているか、ガイドラインを示しておいてほしいと思いました。

ニコニコ動画ではミク、リン&レンに歌わせるのがはやっていて、懐メロを歌わせる「スナック初音」「クラブ鏡音」もあったのですが、当然のように取り締まりの対象になっていました。今回の契約で、これが問題なくなるわけですから、またおもしろい展開になりそうです。懐メロ好きなので、堂々と聞けるようになればうれしいことこの上なしですね。

契約内容は「ニコニコ動画全体の売り上げの1.875%をJASRACに支払う」とのこと。楽曲の動画とそれ以外を分けることはしていないようです。といっても、分けるのは現実的にはほぼ不可能なので、全体のうち楽曲動画が占める割合はこれくらい、と試算して出した数値だということなのでしょう。ちなみに、「情報インフラ24時 眠らないシステム > ニコニコ動画は毎日1680万円もの商品を売り上げている : ITmedia オルタナティブ・ブログ」だそうで、月収3150万円と試算されています。

もちろん、プレミアムの売り上げもあるし広告収入が大半でしょうが、アマゾンからの売り上げだけでも、1.875%は月600万円ほどに相当しますから、かなり大型の契約だといえそうです。年間1億は支払うことになりそうですね。

2008年3月 9日 (日)

ビートルズがiTunes配信へ

「アップル」の商標絡みで訴訟にもなった両陣営ですが、いつまでも争っていてもユーザーのためにならないということでしょう。理由がアレですが、理由なんてどうでもいいのかもしれません。

いままで配信していなかったんですね。といっても、1年ちょっと前まで係争状態だったわけで、楽曲をオンライン販売しようという交渉に入る以前の問題だったので、仕方がない部分もあるわけですが。

ちなみに自分、1973年生まれで、ビートルズの来日ツアー (1966年) も知りませんし、当時どれくらい熱狂的な状況にあったのかも、歴史として知る程度です。とはいえ、幼児向けテレビ番組「ポンキッキ」を見て育った世代でもあるので、この番組で挿入されていたビートルズの曲に親しんでいた部分はあり、あとでビートルズの曲を聴いて「これ知ってる」となったものも多いです。

インターネット配信により、多くの売り上げが見込めることは、ビートルズ側も知っていたようです。それでもなぜか消極的で、消極的である理由は報道からは読み取れなかったのですが、背に腹は代えられない理由で配信に踏み切るというニュアンスで報道されています。

なにか、もっといいタイミングを狙っていたのかもしれませんし、単純にインターネット配信が嫌いかあるいは否定的だったのかもしれません。こんなタイミングで、こんな理由で配信解禁がなされるのは複雑かもしれませんが、ファンにとってはやはり喜ぶべきものなのでしょう。できれば、これまでに使われなかった新しいことを、音源でも販売方法でも何でも (それこそ著作権管理方法でも) いいので、何か一つ見せてほしいな、とは思いますが。

2008年2月12日 (火)

eyeVioでJASRAC管理楽曲が使用可能に

YouTubeとニコニコ動画の陰に忘れられがちですが、ソニーも動画共有をやってますよ。JASRACとの契約では両社に先んじた形ですね。

今回の契約では、JASRACが管理する楽曲名などを登録するのみの作業で、eyeVio上で合法的に演奏・歌唱することが可能になります。ただし、市販のCD・DVDや楽曲演奏中のTV番組の録画を投稿するのは、その他の権利 (JASRAC以外の著作権や肖像権など) のため、この契約をもってしても不可、ということになります。まだまだ縛りが厳しいのですが、これについてはJASRACを批判しても始まらず、レコード会社やテレビ局との契約が必要になってくるというわけでしょう。

自分で演奏あるいは歌唱したものに限られるわけですが、実は敷居はかなり低くなっています。ヒントは「初音ミク」「鏡音リン・レン」。先日、秋葉原のPCソフト売り場に行く機会があったのですが、ボーカロイド2の大ヒットで、PCで音楽を演奏させることが一般的になりましたし、JASRACの楽曲が合法的に使えるなら、投稿される画像も大きく増えることが予想されます。

いま、ボーカロイド関連の動画が一番多く投稿されているのはニコニコ動画でしょうから、ニコ動が同様の契約を結ぶことがあれば、かなり大きなインパクトになりそうです。そして、eyeVioがこういった契約を結んだことから、ニコ動にも十分可能性が出てきているわけで (実際、交渉中ですし) 、近々おもしろい動きになりそうですね。

2007年12月25日 (火)

初音ミクJASRAC登録騒動で和解成立

雨降って地固まる。でも、そもそもなんでドワンゴが信託登録する必要があったのかなあ?

冒頭の疑問、ヒントは「着うた」だったようです。着うたのサービスを展開するにあたり、楽曲利用料を徴収するために、著作権管理団体への信託が必要だったということです。

事の発端は、ドワンゴ子会社が「初音ミク」を使った楽曲を着うたで配信する際、制作者との契約を怠った、と2ちゃんねるで指摘されたことと、JASRACへの信託登録の際に「初音ミク」名義で登録 (実際の作者名を入れなかった) こと。このあたり、完全にドワンゴのミスのようですが、説明が不十分だったことも混乱に輪をかけたようです。

25日になって事態は急展開し、ドワンゴとクリプトンが和解する形で決着しました。ただ、作者と利用者が置いてきぼりを食った形のようにも思えますので、今後は彼らへの説明責任が発生するものと思われます。

作者側では、自由な利用を推進するため、クリエイティブ・コモンズ (CC-BY-NC 2.1、つまり、「表示・非営利」) での展開を行うと制限した方もいるとのこと。クリエイティブ・コモンズはJASRACへの登録とは相容れませんから、同調する作者が増えれば、信託解除のような手続きも発生する可能性があります。一度登録したものを解除するようなことは前例がないようにも思いますが、可能なのでしょうか。作者側が、聞いていない、あるいは、錯誤による契約だと主張すればいいのかな?

しかし……何か納得いかない。「ニコニコ動画」という場を提供しているだけのドワンゴが、自社の着うたサービスでビジネスをなすために、場に提供されたコンテンツを使ってよいのかどうか。その場合、作者側にどれくらい還元されるべきなのか。どうしてもお金の話になってしまいますが、他人のふんどしで金儲け、というように見えるのは私だけでしょうか。

2007年11月 8日 (木)

VOCALOID2第2弾「鏡音リン」、中の人は「とかちつくちて」?

発売されるとまた、ニコ動などへの投稿が増えそうですね。「とかちつくちて」を歌わせる人が続出しそう……。

「鏡音リン」の声を担当するのが声優の下田麻美さん。最近の声優さんはゲームの中も仕事場になっていますが、下田さんは「THE IDOLM@STER」の双海亜美・真美役も担当。「溶かしつくして」という歌詞が「とかちつくちて」と聞こえることから、鏡音リンも「とかちつくちて」と呼ばれております。

ちなみに、ウィキペディアで「とかちつくちて」を検索すると、「アイドルマスター」の記事の双海亜美・真美のセクションにリダイレクトされるようになっていました (笑) 。

さて、どうせ歌わせるなら、東方プロジェクトの「とかちつくちて」とか、どうでしょう。でも、ラップ (というか長台詞) があるから苦しいかな。

このソフト自体はDTMのジャンルになるのでしょうが、プロが実用で使うレベルに達するにはもう少し時間がかかるのでしょうか。もっとも、本当にプロの域に達してしまうと、失業するアイドル歌手が続出するかもしれませんが。

2007年10月30日 (火)

YouTubeとニコ動がJASRACと協議開始、合法化へ一歩

「いったんすべて消せ」という強硬意見もありましたが、とりあえずお金で解決できそうな雰囲気になってきました。

JASRACとの協議なので、対象となるのは音楽のみですが、合法化に大きな一歩を踏み出しつつあります。人気の楽曲に自作の動画を組み合わせた、いわゆる「MADフラッシュ」がかなりの数投稿されているのですが、音楽著作物の利用が合法化されれば、MADフラッシュの大部分が堂々と投稿・閲覧できるようになります。とくにニコニコ動画では、MADフラッシュは主要なコンテンツのひとつですから、これが合法になるだけで状況が大きく変わってくるものと思われます。

ただ、テレビ番組やアニメなどの映画著作物が、手つかずで非合法のまま残っています。これは非常に大きな問題で、というのもテレビ番組などの録画をそのまま投稿したコンテンツも数多く、そしてそれらが人気のあるものとなっているからです。テレビ番組の場合、出演者の肖像権や契約問題なども絡み、著作権だけでは解決できない部分が生じるので、音楽著作物のような協議の進め方は期待できないかもしれません。

DVDなどの形で販売しているもの、販売予定のものは、複製が投稿されるのは売り上げに関わる部分もあって規制せざるをえないのだろうと思いますが、それ以外のものについてはもう少し緩く運用してくれてもいいのではないかと思います。極端な話番組が「使い捨て」になっているわけですから、動画共有サイトへの投稿は自由に認めるくらいでもよいと思うのですが。

2007年10月16日 (火)

TBSの「初音ミク」騒動について考える

VOCALOIDという合成音声技術について何も理解できなかったのか、ただ単におもしろおかしくやろうとしただけなのか。どちらにしてもTBSが敵を増やしたことは間違いないですね。

これだけ怒りの声が上がるということは、まだマスメディアが信用されていることの裏返しなのだろうと思います。自分はほとんどテレビを見なくなったのですが、メディアに対する不信というか、メディアからの情報がおもしろくなくなってきたように感じてからかなり経ちます。

そしてTBSの側から見ると、時代の変化を感じており、自分たちの立場が危うくなっているのに気づいているのかもしれません。時代の変わり目には、古い体制の側が抵抗するのは世の常でもあります。もっとも、新しければいい、時代が変わればいいというわけではなく、現代のような利益優先の世の中に変わってしまう前に、もっと抵抗しておかなければならなかったと思うんですけどね。

閑話休題。マスメディアはそういうものなのかもしれません。インターネットが発達する以前は、自分たち「だけ」が情報の発信者であり、自分たちが世論を動かしているという自負もあったのでしょう。それが、一般市民が情報を発信できるようになったことでマスメディアの立場は相対的に低下し、取材した情報をただ伝えるだけの役割に徹することもできず、どうしても無茶をせざるを得ないのでしょうね。

そういうわけで、自分はTBSのやり方にはとくに怒りは感じません。好きにやらせておけばいいのだし、これで初音ミクの評価が下がるわけでもないでしょう。マスメディアが暴走すればするほど、自分たちの首を絞めるだけだし、報道以外の部分については、彼らに取って代わるものはすでにできているわけですから。

2007年9月14日 (金)

やわらか戦車が6大ポータルで「退却ぅ~」

♪やわらか戦車がヤフーに着いたよ 売り込みたい 売り込みたい (以下略)

ここで「やわらか戦車」を取り上げるのは3回目かな。実は結構ファンで、UFOキャッチャーでかなりつぎ込んでキーホルダーのマスコットをゲットしています。それを鍵につけていつも持ち歩いているのですが、……足 (キャタピラ) が取れた! orz

前回 (たまご915のIT道中膝栗毛: 「やわらか戦車」がYahoo!動画にも進出) はYahoo! だけへの進出でしたが、今回は本家のlivedoorを含めて6個所で展開しています。これはリミックスの音楽CDを発売したことによるプロモーション活動の一環でもあり、ネット発のキャラクターはネットで売り込むという、ごく自然な戦略でもあります。なお、ニフティは入っていますがニコ動は含まれていませんので、念のため (ニフティがややこしい名前をつけちゃったのがアレなんですが) 。

プロモーション戦略としては「絵本のキャラのように長く愛されるように」「ネット発のアイドルとして売り出したい」。一時のブームで終わらせるのではなく、長く親しまれるキャラクターにしていきたいということですし、ライブドアも自社で囲い込むつもりはないようなので、時間をかけて広まっていくのではないでしょうか。キャラクター自身も魅力的ですから、嫌われるとすればプロモーションによる部分が多くなりそうですが、そのあたりの心配はほとんどなさそうです。

1年ほど前は、関連グッズで売り上げ10億円というある意味無謀な目標を立てたり、「アニメーション神戸」などの振興事業に出展したりと無理も目立ち、反発も買ってしまいましたが、落ち着いてじっくり育てていけば、嫌われることのないキャラクターに育ってくれるだろうと思います。自分もファンですから、応援しています。

2007年8月21日 (火)

人気楽曲の歌詞カード製作サービス

サービス提供元のシンクパワー社ですが、携帯での音楽サービスに力を入れています。JASRACとの関係も悪くないようですね。

JASRACはネットでの音楽サービスに対して消極的というか、「取り決めがないので許諾できない」あるいは「自分たち主導ですすめたい」という雰囲気があるように見える部分もあります。でも実際のところは、筋を通して話をすればわかってくれるところ (楽曲提供元以外のサービス配信は、大半が筋を通していないだけ) なのではないかと思われます。

今回のサービスを発表したシンクパワー社ですが、携帯電話での音楽サービスに特化しており、昨年12月にはダウンロードした歌詞を音楽と同期させて流すサービスを開始。今回は歌詞をオリジナルの「歌詞カード」の形にして、コンビニのコピー機で印刷するサービスを発表しています。

携帯サービスなので携帯電話とコンビニのコピー機なのですが、PCでも同じサービスをやっていいのではないかと思いました。PCの場合だと、iPodユーザーを取り込むことができますし、コンビニに行かなくともPCに接続したプリンターで印刷できるというメリットもあります。

そして、権利関係をクリアにしているのは特筆すべきでしょう。歌詞を画面で流すサービスも、歌詞の印刷についても、JASRACの想定外であり、規定がなかったようです。そこでできないとあきらめずに、規定を作って許諾にこぎ着け、サービスを開始しているので、きちんとした手続きのもとで交渉すれば、JASRACだってそんなに頭の固いところではない、というこのなのでしょう。

2007年6月 1日 (金)

新しいRealPlayerはYouTubeと連携

最近名前を聞かなくなったRealですが、大技を仕掛けてきました。逆襲なるか。

動画再生ソフトとしては先行しており、かつてのNetscapeのようにトップシェアだった時期もあるRealPlayer。現在はWindows Media PlayerやQuickTimeなどに敗れて見る影もありませんが、一気にシェアを取り戻すかもしれません。

復活の鍵は「YouTube」。YouTubeの動画は普通にはダウンロードできず、ダウンロードするためだけ (あるいはiPodに取り込むためだけ) のソフトが販売されるまでになっていました。それだけ需要があったわけですから、期待はいやでも大きくなります。

また、今後のバージョンでは携帯端末への転送機能も考えられているとのことで、これがiPodのことであれば、さらに普及するのではないでしょうか。

ただ、この流れをMSやアップルが指をくわえてみているわけがなく、何か仕掛けてくると思われます。そうなると、今度はYouTubeなどの動画側が新しいアクションを仕掛けてくるかもしれません。支持を得られる方法とは思いませんが、ユーザー登録をしないとダウンロードできなくして囲い込みを狙うか、あるいは仕組みを変えて (ツールを使わずとも) ダウンロード自由にしてしまうか。どうなると誰が得をするのかわかりませんので、根拠のない想像ばかりになってしまいますね。

もっとも、RealPlayerはちょっと重く、またむやみに常駐するので、そのあたりを改善していただければとは思います。あと、ダウンロードするにも無償のもの (RealOne) がわかりづらい位置にあったので、もう少したどり着きやすくしてほしいところです。

2007年5月15日 (火)

違法着うたで初の逮捕者

こういう事件は増えていくのでしょうね。著作権の保護とか、どう考えているのでしょうか。

JASRACの著作権管理が著作者 (歌手など) のためでも利用者のためでもなく、JASRAC自身のために管理しているのではないか、とか、大手レコード会社がどうたらこうたら、とか、いろいろな批判は耳にします。ただ、今回の事件に関していうと、そういった批判がどうあれ、許されるものではないだろうと考えずにはいられません。

自分の勤め先はプロプラエタリのソフトウェア会社で、自分はプログラム開発で給料をもらっているので、音楽やプログラムといった「形のないもの」の著作権には敏感になります。とくに昨今はダウンロード販売などで、CDなどに固定された以外の形態で流通することも多くなっており、なおさら著作権意識が希薄になっているように思います。

今回の事件でも、容疑者はそれほど罪の意識を持っていなかったのかもしれません。もしかしたら自分が「権力と戦う正義の勇者」なのだと認識していたのではないかとも思います。

でも、作り手の側からすると、多くの人に使ってほしいという気持ちはありますが、こういう違法な使われ方はされてほしくないですね。私の気持ちでは、自分や勤め先にお金を払ってほしい、というわけではなく (全くないわけではありませんが) 、正しく入手したもので正しく使ってほしい、ということです。私の場合はプログラムですが、音楽でも同じことだろうと思います。

音楽はテレビや有線放送などで無料で聴ける環境があり、ソフトウェアはフリーウェアという概念が勢力を持っています。そういう意味では、音楽やソフトウェアで対価を要求することは正しい考え方ではない、という主張もあるかと思います。とはいえ、ソフトがすべて無償になったら自分は何で稼げばいいのか、あるいはソフトウェア業界が協奏の中で成長してきたという事実をどのように評価するのか、いろいろと聞きたいことはあります。フリーウェアという考え方は認めるものの、有償のものがあってこそのフリーウェアだと思いますし、有償のものでもフリーのものでも、正しく使ってほしいと思いました。

2007年5月11日 (金)

iPodでペースメーカー誤作動の可能性

携帯電話ではよくいわれていましたが、iPodって電波を発していましたっけ?

米国で高校生個人が問題を提起し、大学病院で調査を行った結果を学会で報告したということです。高校生が学会発表を行う例は日本でもありますが、個人でというのはさすがにないのではないでしょうか。高校生くらいだと、自分で問題を設定できず、与えられたものをこなすだけしかできない人が大半でしょうし。

そして調査結果ですが、2インチ (5センチ) で5~10秒程度の利用で、約半数のペースメーカーが誤作動したとのことです。ペースメーカーの中には何十年も前に埋め込まれた古い機械もあり、外部からの電気的刺激についての考慮が甘かったりするものも考えられるので、結果は想定されたものだと思います。5センチということは、他の利用者のiPodが影響するというより、ペースメーカーを埋め込んだ人が胸ポケットにiPodを入れて音楽を聴いているような状況のほうがあり得るでしょうか。

安全対策は難しいように思いますが、患者の身体と衣服の間にシールドを入れて、外部からの電気的刺激の影響を抑えるようなものはできないものでしょうか。

2007年4月10日 (火)

iPod1億台 --- それでも私がiPodを持たない理由

1台置くんやないで、1億台やで。……これってトミーズのネタでしたっけ?

最初、日本で1億台だと思ってびっくりしました。これだと1人平均0.8台となるから、周りでほとんど全員が持っているか、ひとりが何台も買っているかということになるのですが、そこまで普及しているわけではないように思いましたから。よくよく見ると、全世界での売り上げだったようです。

ところで、記念すべき1億台目は、どこの国で売られたのかなあ。動物園や遊園地の入場者で、キリ番の人をお祝いするのがたまにあるじゃないですか、ああいうイベントはやらなかったのでしょうか。

iPodが売れるのはある意味当然だと思います。持っていないので操作性はわかりませんが、デザインは非常に洗練されており、持ち歩いて恥ずかしくない形をしています。薄型なのも手軽さを意識させますね。アップルは昔から個性的で洗練されたデザインの製品を多数出していますから、その強みが出たということでしょう。

自分がiPodを持たない理由ですが、いまは音楽を聴かなくなったから、ということになります。どれだけプレイヤーが進化しても、コンテンツがないならどうしようもなく、iPodが宝の持ち腐れになってしまいます。

でも、iPodが出た2001年当時は、テレビの音楽番組系でメールマガジン (まだブログは始めていませんでした) を書いていたくらいなので、iPodがほしいと思っていてもおかしくなかったのですが……。新しいものにすぐに飛びつくほうではないので、しばらく様子見して、ポータブルMDプレーヤーなんかを使っていましたね。懐かしい (笑) 。

持っていない自分が言うのも何ですが、外出先などで音楽を持ち歩く人は、iPodがいちばん使いやすいように思います。対抗馬としては携帯電話で音楽再生に力を入れた機種もありますが、音楽メインならiPodを単体で持つほうが扱いやすそう。2つ持ちたくないなら、携帯電話という線でしょうか。

2007年4月 9日 (月)

着うた向け楽曲の必要性

長いから売れない、短ければいいというわけでもないんでしょうけど……。

私も多いときには月1枚くらいのペースでJ-POPのCDアルバムを買っていましたが、結婚した4年前を境にぱったりと買わなくなりました。理由を考えると、結婚した、30代になった、というのは当然あるのですが、音楽がつまらなくなったというのが大きいように思います。

なんだかんだいって、小室哲哉や伊秩弘将、つんく♂などの「プロデューサー」の力は大きかったと思います。彼らは売れる楽曲を提供し続け、音楽業界を活性化させることに貢献していたわけです。自分は音楽のことはよくわかっていないので、質のことは論じられませんが……。現在のJ-POPはプロデューサーという枠組みは崩壊しており、かといってそれに変わる流れができているようには思われません。

J-POPは冬の時代だといわれているようですが、いいものは売れているので、長いから売れない、短くすればよいという指摘が当たっているとは思いません。結局のところ、ニーズに応えた楽曲を提供できない、業界全体の構造に問題があるのだろうということになるのでしょう。音楽なんて誰でもできるわけですから、そこでお金を取るのであれば、誰でもできるレベルのものを提供しても仕方がないわけで、お金を取れる何かを示していかないといけないわけです。それが5~10年前はプロデューサーのブランドであり、いまは、……何でしょうねえ。

着うた向けの楽曲を作るのは大いに結構ですが、それが起爆剤になるとは思えません。余技としてやるのならいいのですが、あくまでも本業になるものではないでしょう。現状のような粗製濫造には利用者も飽きてしまっているので、いちど思い切って市場を縮小し、売れるものだけ売っていくようなやり方もあると思います。それで生き残った人、一度は切られてもはい上がってきた人が、質の高い楽曲を提供してくれるものと期待できるのではないでしょうか。

2007年2月25日 (日)

着メロの違法配信で有罪判決

判決は当然だと思うのですが、これが「氷山の一角」なのが現実なのでしょう。今回有罪判決が出た被告は、数度にわたる警告に従わなかったため、逮捕・送検に踏み切ったということです。

大手のサイトには1000以上の楽曲がアップロードされているのだということですし、人気の楽曲は携帯サイト上を探せばどこかにありそうな雰囲気です。着うたのファイル形式は公開されており、音源 (CDなど) があれば簡単に着うたが作れるので、大量の違法着うたが跋扈する状態となってしまうのでしょう。

根本的な対策は、難しいかも。まさか楽曲の無料配信を無制限に認めるわけにはいかないでしょうし (ユーザーとしてはそのほうがありがたいのですが) 、かといって現状のままではこうやってひとつひとつつぶしていくしかなく、非効率に過ぎますし。

過去にはPCで再生できないような仕組みを入れたCD (いわゆるコピーコントロールCD) も使われましたが、ユーザーの支持を得るには至らなかった歴史もあります。CDではなく、著作権管理のできる新しいメディア (DVDオーディオなど) に置き換えることが必要になるとは思いますが、これも簡単に置き換えられるものではないですし。

2007年2月24日 (土)

着うた>CDシングル

不等式で記事名を書くと、「煽り」になりますね。実際のところはネット配信がシングルCDの売り上げを超えた、ということです。

携帯電話とiPodの普及、そして楽曲単位で安価に (CDは1000円程度だが、ネットでは数百円) 購入できることから、このように売り上げが逆転するに至ったのだと推測できます。5年くらい前にはJ-POPをテーマにしたメールマガジンを書いていたことがあったのですが、そのころに「売り上げの中心がネット配信に移るのではないか」ということも書いていました。当時は予想が当たりませんでしたが、予想が早すぎたということだったのかと。

歌謡曲・J-POPの分野は、構造改革が必要な時期に来ていると思います。紅白歌合戦を初めとして、音楽番組の視聴率が低下しており (紅白の視聴率低下はNHK批判のやり玉に挙げられるが、決してNHKだけの問題ではない) 、多くの番組が打ち切りや番組内容の変更を余儀なくされています。浜崎あゆみやモーニング娘。のような、誰もが知っているような歌手・アイドルも出てきていませんし、供給の面で飽きが来ているのだろうと思います。また、流通方面でも、CDの新譜は再販制度に守られており、小売り側が価格を決定することはできず、小売価格の高止まりが続いています。

そういったもろもろの理由でCDの売り上げが伸びず、扱いやすい携帯電話やiPodなどに流れたのだろうと思います。いま、音楽のランキングはオリコンのCDシングルの売り上げ順位が標準となっていますが、これも見直されることになるのでしょうか。それとも、すでにネット配信の売り上げを含めた形に修正されているのでしょうか。